「しんぶん赤旗」2015年3月22日に掲載された 齋藤紀先生のインタビュー記事を転載いたしました。 全文転載するということには躊躇しましたが、 読んでいただくことのほうが大事と思い、全文転載させていただきました。 ***** 科学の目でリスク見つめ、被災者全体の連帯めざす 〜 福島の医師として今伝えたいこと 〜 福島医療生協・わたり病院医師 齋藤紀さんに聞く 福島で医師として住民の生活と健康に向き合っている福島医療生協・わたり病院医師、日本原水協代表理事の齋藤紀(おさむ)さん(67)に、東京電力福島第1原発事故から4年たった今、伝えたいことを聞きました。 (柴田善太) ■放射能の知識を広げる ─ この4年間どんな活動をしてきたのですか。 まず、病院と地域を守る活動ですね。事故から1、2ヵ月は毎朝全職員が集合して、事故状況、避難所支援の状況確認、患者さんの不安などへの対処など議論を重ねました