千駄木は古くからの歴史を持った街で、空襲は受けたものの焼け野原になるほどの被害を受けず、また再開発も一部で進みましたが、さまざまな住民の活動の成果もあって、懐かしさを感じさせる路地や建物が多く残っています。1980年代に始まった下町散歩ブーム以降、その独特の雰囲気から観光地として訪れる人は途切れることがありません。 千駄木に立地する街の書店で、さまざまな、これまでの書店の枠にとらわれない取り組みをされていることで有名な往来堂書店の店長、笈入建志(おいり けんじ)氏に『チャイナタウン、ゲイバー、レザーサブカルチャー、ビート、そして街は観光の聖地となった─「本物」が息づくサンフランシスコ近隣地区』を読んで頂き、サンフランシスコの近隣地区と千駄木の街づくりについて、さらに、ノースビーチ近隣地区の街の書店であるシティライツブックストアのことなどをお聞きしました。 【千駄木の街の再発見─『やねせん』