「最近は賭博問題で頻繁にお客さんに怒られてますよ。『巨人、何やってんだ』って。まあ、シーズン中もチームが負け続けるとボクがお客さんの怒りの受け皿。毎日謝ってばかりですよ」 11月某日。東武東上線・上福岡駅近くのお店を訪ねると、苦笑いでこう切り出した。かつて巨人の強力中継ぎ陣の一角を担ったことのある條辺さん。人柄の良さもあって思わずファンも巨人への不平不満をぶつけてしまうのだろう。 今から約10年前の01年。高卒2年目ながら長嶋監督率いる巨人の中継ぎ右腕として活躍。原監督が就任した翌年もリリーフとしてリーグ優勝に貢献した。ところが、この年を最後に右肩痛に苦しみ、以後3年間は二軍中心の生活に。05年オフ、24歳の若さで戦力外通告を受けると、「第2の人生」を余儀なくされた。 「小さい頃から飲食店を経営したい夢はあったのですが、実際に引退してみると、何をしたらいいのか全くわからなかった。そんな時、