立命館大学ゲーム研究センターで保存されているゲームのソフトやハード。雑誌や攻略本などの資料もある=京都市北区の立命館大で2023年9月21日午後3時44分、野原寛史撮影 家庭用ゲームを次世代にどう残すのか。国やゲーム業界は近年、ソフトやハードを保存・活用する取り組みに本腰を入れ始めた。 任天堂が「ファミリーコンピュータ」を発売して40年がたち、10月には同社の過去の作品を展示し、体験もできるミュージアムをオープンさせる動きもある。 ゲームは漫画やアニメと同様に世界で競争できるコンテンツ産業であり、文化としても認知されつつある。しかし、国や業界は知的財産として広く活用することに消極的だった。いったいなぜなのか。 【関連記事】懐かしのゲーム 合法的に「プレーアブル」で楽しめる日は来るか 「作ったら終わり」だった 「国内の企業が販売したゲームタイトル(作品)で、紙の開発資料は5%程度しか残ってい