【香港共同】中国本土の禁書を扱う香港の「銅鑼湾書店」の関係者5人が失踪した事件で、書店が所有していた禁書のうち少なくとも4万5千冊が5人の失踪後に廃棄されていたことが分かった。事件を受けて閉店するまで同書店で働いていた作家、胡志偉氏が8日、共同通信の電話取材に明らかにした。 胡氏によると、廃棄は昨年12月末に香港で失踪した書店親会社の大株主、李波氏の妻の指示で行われた。妻は何者かに「禁書を廃棄すれば李氏の釈放につながる」と言われたという。 中国当局の思惑が背景にあるとみられるが、誰が妻に伝えたのかは不明だ。