戊辰戦争のさなか、道南の江差町沖で沈没した江戸幕府の軍艦「開陽丸」がオランダで建造されてから150年になるのに合わせ、現地で記念の式典が開かれました。 「開陽丸」は、江戸幕府が海軍力の増強のため高い造船技術を持っていたオランダに発注して1865年に建造された当時最大級の軍艦で、その後、戊辰戦争のさなか江差町沖で座礁して沈没しました。 建造から150年を記念する式典は、30日、造船所があったオランダ南西部のドルトレヒトで開かれ、乗組員として操船の技術や知識を学ぶためオランダに派遣された15人の若者の子孫にあたる20人あまりが招かれました。 このうち、戊辰戦争で幕府軍を率い、その後、明治時代の近代化に貢献した榎本武揚のひ孫にあたる榎本隆充さんは、「開陽丸は沈没してしまったが、曽祖父たちがオランダで学んだ知識は、新たな時代に生かされたと思うと感慨深い」と話していました。 現地の博物館では、開陽丸