ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモス(旧ロシア連邦宇宙庁)は4月28日5時1分(モスクワ時間)、ロシア連邦の極東部・アムール州に新たに建設した「ヴァストーチュヌィ宇宙基地」から、初めてとなるロケット打ち上げを実施した。ロケットは順調に飛行し、搭載していた衛星をすべて軌道に投入。打ち上げ成功をもって、新宇宙基地の門出を祝した。 これまでロシアのロケット打ち上げは主に、カザフスタンから租借している「バイカヌール宇宙基地」と、ロシア北西部にある「プリセーツク宇宙基地」から行われていた。このうちバイカヌールは、毎年多数の宇宙船や人工衛星を打ち上げ、ロシアの宇宙開発における中心地としての役割を担っているが、カザフスタン国内にあることで、ロシアは毎年100億円を超える租借料を支払わなければならず、金銭や安全保障の点から、長年頭痛の種でもあった。 しかしヴァストーチュヌィ宇宙基地が完成することで、ロシアは