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TCP再送タイムアウト時間の規格と実装 - co1row’s diary
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TCP再送タイムアウト時間の規格と実装 - co1row’s diary
先日、アンドリュー・タネンバウム先生のコンピュータネットワーク第5版を読んでいると気になる記述が出... 先日、アンドリュー・タネンバウム先生のコンピュータネットワーク第5版を読んでいると気になる記述が出てきた。 曰く、TCP再送タイムアウト時間(RTO)は下記の式で求められる。 RTO = SRTT + 4 * RTTVAR SRTTとは平滑化したRTT値、RTTVARとは標準偏差…ではなく平均偏差(計算の簡略化のため)である。単にRTT値だけを元にタイムアウト時間を設定してしまうと、RTT値のブレが大きいときに不要なタイムアウトが発生しやすくなる。なので平均偏差も足しましょう…それも4倍もしておけば、いくらなんでもパケットが到達して相手が生きているならば応答が返ってくるはずだろう、と。そういう式である。OK、話はわかった。 しかし信じがたい記述が続く。 再送タイマー最小値は1秒となっている。これはスプリアス再送を防ぐために選ばれた値である。 本当だろうか?だったら計算なんてする必要はない。