その男達に最初に気付いたのは、弟の七回忌の日だった。 七回忌と言っても、両親と私で墓参し、簡単に食事をするだけだ。ただ、私は正月にも里に帰らないような男なので、弟の命日は両親と顔を合わせる数少ないイベントでもあった。礼服を着る必要もないのだが、友人のいない私は慶事に用いる機会もないので、一応黒いネクタイを締めてみたりした。しかしその日は、春先にも関わらず七月上旬なみの異常な暑さで、私は少し後悔していた。 一年ぶりに両親と会っても、別段話すこともない。我々は黙って弟の墓石を流した。それだけでも額に汗が吹き出... > このページを見る
最終更新時間:
2010年01月24日00時14分








