『イスラーム主義とは何か』 大塚和夫 すばらしい良書です。 著者はまず、「イスラム原理主義」という用語が作動させているコノテーションを批判することから始めます。 「原理主義」という言葉は、多神教的な日本の宗教文化の肯定的評価を背景に、それと対立する否定的な意味合いをもった運動を指すものとして一般に流通しているのではないだろうか。つまり、寛容で神々の和を尊ぶ平和的な日本文化に対し、他者を承認しない偏狭で不寛容で戦闘的な一神教的「原理主義」、という対立を際立たせるという効果をともなっているのではないか。これは... > このページを見る
最終更新時間:
2011年02月09日23時19分
このエントリーに含まれている商品
イスラーム主義とは何か (岩波新書 新赤版 (885))
-
定価: ¥ 735価格表示について価格は、記載された日付/時刻の時点において正確です。価格は変更される場合があります。購入時にAmazonウェブサイトに表示されている価格が、その商品の販売に適用されます。
-
- 出版社/メーカー:岩波書店(新書)
- 発売日:2004/04/20
- Amazon.co.jp 商品ランキング:382,572 位
みんなのブックマーク 人気(0) 新着
- 大塚和夫
- "二十世紀のイスラーム主義運動は、伝統的なイスラーム教育を受けたウラマーらによるものではなく、むしろ世俗的な高等教育を受け、「近代」の洗礼を受けた人々によって指導されていた" →再帰的イスラーム。
- |西洋近代思想においては「政教分離」が謳われ、信仰は内面化・私生活化されます。そのような近代の申し子として生まれながら、聖俗一致的イスラームを敢えて選択する、という逆説がイスラーム主義にはあります。|










