本書は体系形成を目指したとされるヘーゲルの思想を体系の中へと吸収することなく、その思想遍歴をめぐるという意図で書かれている。ヘーゲルと言えば、まず第一に絶対的な真理を体系づけた哲学者と看做されがちだが、論者によってはヘーゲルは体系の形成などを目指しておらず、ヘーゲル哲学が体系だてられているのは、弟子たちの編集によるものだと主張する人もいる。このように、ヘーゲルが体系づけられた哲学を目指してその思想を展開させたという点にこだわり過ぎるとヘーゲルの思想を上手く捉えることができなくなる危険があるのである。筆者は... > このページを見る
最終更新時間:
2011年07月25日10時10分








