まだ若くて細くて、自信が無くて、オバサン達が恐かった頃、通学の電車の中で出会う働くお姉さん達を尊敬のまなざしで見ていたわたし。 今ではわたしが、恐い物無しの働く日本のお姉さんだよ!そこの気弱なあなた。大丈夫。時があなたを強くするってば! 「漢字百話」白川静 著 中公新書 国字政策についての内閣告示が出されてから、すでに三十年になる。 今では多数の刊行物がその告示に従っており、国字問題はいちおう安定した 成果をみせているようである。 いずれは固有名詞なども、すべて規格化されてゆくことであろう。 配達区の便宜によって古来の地名が無雑作に改変されてゆくように、情報の 機械化のために、文字も、したがってことばも改められる。 選択の自由があって、そのなかですべての領域の活動がなされるのではない。 選択の余地のない、最低限度のものが強制されているのである。 おそらくことばの生活、文字の使用が行なわれて