今回も、http://www.h6.dion.ne.jp/~yukineko/pitago.htmlに依拠している。 ディオゲネス・ラエルチオスの『ギリシャ哲学者列伝』によれば、 「ピタゴラスは宝石細工師、ムネサルコスの息子で、ヘルミッポスの言うところによれば、サモスの人であり、アリストクセノスの言うところによれば、アテナイ人たちがチュルレノス人たちを追払って占領した島々の一つから出たチュルレノス人である(山本光雄編訳[1958]、14ページ)。 サモス島は、エーゲ海で、アテネの対岸にある。タレス、アナクシマンドロス、アナクシメネスのいたミレトスの目と鼻の先にある。チュルレノス人は、アテネ人に追い出され、アテネ人に対して反目するところがあったらしい。ピタゴラスは生年没年とも不明で、一般的にはサモス島を去りイタリア半島のクロトンへと渡っBC532年を盛年(アクメー=40歳)と見て、572年前