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贈る言葉
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熊本地震から半月過ぎましたが、地震が1000回を超えても収まらず、心配な状況が続いています。マグニチュード7.3は阪神大震災と同規模だそうで、阪神、東日本、熊本と、大震災クラスの大地震が生きているうちに3度も起きるとは。首都直下地震も南海トラフ地震も近い将来発生が懸念されているわけで、これは人の一生の間の経験として多いのか少ないのか? とにかくも、余震が収まって被災地が平穏になることを祈るばかりです。 そんな地震の話題に乗っかるようで恐縮ですが、減災の願いも込めて一筆。21世紀においても、地震予知はまだまだ困難です。現状はP波とS波の伝わり方の差から数秒~数十秒程度前に予測するのが一般的ですが、発生の何日か前に宇宙から地震予知ができるケースがあることをご存知でしょうか? 私たちの頭上、高度約80~500kmには、大気中の原子が宇宙線の影響などで電離状態にある「電離層」が4層に分かれて存在し
先月、話題の『ガンダム Gのレコンギスタ』の先行上映を観て参りました。何しろ軌道エレベーターが登場する新作というので、楽しみにしておりました。宇宙世紀の後の「リギルド・センチュリー」が舞台で、軌道エレベーター「キャピタル・タワー」の防衛部隊「キャピタル・ガード」の候補生が主人公だそうです。今回はその『Gレコ』について少々。 1.「軌道」派勝利! まず最初に強調しておきたいのは、 宇宙エレベーターを守る組織「キャピタルガード」のパイロット候補生・ベルリ・ゼナムの冒険を描く (3月20日 朝日新聞デジタル「富野由悠季監督:“ガンダムの父”が8年ぶり新作」) 宇宙エレベーターを守る組織キャピタルガードのパイロット候補生ベルリ・ゼナムの冒険を描いた作品 「富野由悠季、ガンダム最新作に自信!『今うぬぼれているところ』」(3月20日 シネマトゥデイ) ──という具合に、制作発表がされて間もない時期は「
III章 軌道エレベーターによる放射性廃棄物の処分 ここまで、軌道エレベーターの原理と機能、放射性廃棄物処分の現状などについてみてきた。本章では両者を結び付けて、軌道エレベーターを建造し、これを使って高レベル放射性廃棄物を投棄するシミュレーションを、可能な限り現実に存在するデータや既存の論文等で示されている試算等にもとづいて行う。そしてこの方法により、どのくらいの期間や予算で高レベル放射性廃棄物を全廃できるかを予測する。 1. 軌道エレベーターの建造 既存の軌道エレベーターの先行研究の中で、ブラッドリー・C.エドワーズと他の研究者による著作は情報として比較的新しく、具体的に建造手順を説明している。本稿ではエドワーズらの著作で紹介されている軌道エレベーターを基本形とし、これに若干の応用を加えて建造プランを進める。 エドワーズの著書では様々な可能性を検討した上で、建造すべき軌道エレベーターの形
スカイツリーの先は宇宙へ──。東京スカイツリーを施工した大林組(東京都港区)が、約40年後に造れる建造物として軌道エレベーター(以下、同社表記に従い「宇宙エレベーター」)の事業構想を発表した。現時点では仮想のプランで実際に造るわけではないが、すでにある技術の発展によって近い将来可能になると位置づけている。 宇宙エレベーター構想は、同社発行のPR誌「季刊大林」で「タワー」をテーマにした最新号に掲載されたもので、同社の技術陣が近未来構想や失われた建造物の復元などを事業として検証・立案するシリーズ企画「大林組プロジェクト」で取り上げられた。 「世界で一番高い塔を施工しましたが、高さだけ追求し続けても意味はない。スカイツリーの先はどこまで行くのかを考えた時に宇宙を想像し、宇宙エレベーターを施工会社として検討しました」。同社CSR室副部長で同誌編集長の勝山里美さんは理由について語る。地球物理学や海洋
軌道エレベーターによる放射性廃棄物の処分 (再改訂版) 2008年の米国学会"2008 Space Elevator Conference"で発表した論文(の日本語版原稿)を再度修正し、昨年の「第4回宇宙エレベーター学会」で発表したものです。最初のI、II章は、前回とほとんど変更していませんので、ご存じの方はII章3節目からご覧ください。前回改訂で後半のIII、IV章に、廃棄物の宇宙への投棄方法について太陽に投棄するプランと、2011年3月11日に日本を襲った東日本大震災で生じる廃棄物処理を行った結果を加えました。 その後、前回改訂の太陽投棄については依拠するデータが少なく根拠に欠けると判断して再び除き、既存の文献等根拠を持つ記述のみに整理して再改訂しました。 はじめに 本稿では、近年注目を浴びつつある「軌道エレベーター」を使用し、高レベル放射性廃棄物を宇宙空間へ投棄する構想を検証、提案す
IV章 処分計画の改良・応用例 ここまでの一連のシミュレーションは、特定の型の軌道エレベーターを1基のみ運用するという、もっとも簡便な方法を試算したものである。いわば単線で1両編成の電車を使ってすべての荷物を運ぼうとしているようなもの。だが言うまでもなく、軌道エレベーターは一度建造すれば、構造上際限なく拡張が可能なものであり、投棄を続けている間にもエレベーターを拡大や増設できるほか、技術発展により輸送能力は向上していくはずである。エレベーターが大型化すれば電磁気推進を導入できる可能性もあり、大幅なコストダウンも期待できる。本章では、基本型の軌道エレベーターに若干の改良を加えて効率を上げた上で試算をした結果を示し、最後に東日本大震災で生じる廃棄物の処理やいくつかの発展構想にも触れる。 1.クルーザーを改良した場合の廃棄スケジュールと費用 前章で述べたように、クルーザー同士がケーブルの途中で交
2. 本稿で提示するモデル(全体図以外の画像はクリックすると拡大されます) これに対し、軌道エレベーター派が提示するモデルは次のようなものである(右図参照)。なお、これはアイデアを誇張した図であり、このままのものが即建造可能だという意味ではない。基本構造や主だった特徴は次の通り。 * 地上基部に工場を設け、半永久的に本体(本稿では便宜的にピラーと呼ぶ)の素材を途切れなく製造し、上へ向けて送り出す。ピラーの質量バランスは、静止軌道の外側=遠心力の方がわずかに強く、この力で製造されたピラーを引っ張り上げ続ける。 * 昇降機はピラー内部を上下し、これにより対流圏での気象の影響を抑える。昇降機の動力は、重力が半減する高度までは、通常私たちが使用している巻き上げ式エレベーターと同じ方式、十分に重力が小さくなる高度より上では、リニアモーターを使用する。レールなどのリニア昇降システムの構造は、静止軌道を
軌道エレベーターによる核廃棄物の処分 ─高レベル放射性廃棄物の宇宙への投棄─ 「軌道エレベーター学会」の2回目。昨年米国で開催された国際会議"2008 Space Elevator Conference"に参加し、発表した論文(の日本語の元原稿)を、若干修正したものです。 1日I章ずつご紹介します。最初のI章は、軌道エレベーターの基礎知識がほとんどですので、ご存じの方は、3節目のみご覧ください。なお、III章まですべて掲載した後は、上から読めるように順序を入れ替える予定です。 はじめに 本稿では、近年注目浴びつつある「軌道エレベーター」を使用し、高レベル放射性廃棄物を宇宙空間へ投棄する構想を検証、提案する。 軌道エレベーターは、ロケットのように墜落や爆発、大気汚染の危険がなく、低コストで安全、クリーンな輸送機関として、世界で研究が進んでいる。 まだ実現はしていないが、理論的に
はじめに 「軌道エレベーター派」を訪問してくださり、ありがとうございます。軌道エレベーター派は、軌道エレベーターの理解・普及に務めるとともに、失われつつある「”軌道”エレベーター」の名を守っていくことを目指したサイトです。軌道エレベーターに関する情報発信を中心に、宇宙や自然科学に関する話題のほか、雑記としてとりとめのない日常の話題も扱っています。 なお軌道エレベーターの基礎知識について、簡潔にざっくり知りたい方は「軌道エレベーター早わかり」を、細かく知りたい方は「軌道エレベーターの基礎知識」をご覧ください。 まずは、当サイトの存在意義たる「宣言」を。 軌道エレベーター派宣言 軌道エレベーターは、地上と宇宙をエレベーターでつなぐ、安全、低コストの新しい輸送システムです。その基本原理は極めてシンプルで、新たな発明や発見を要するものではなく、初歩の科学知識を持つ方なら誰でも理解できるものです。
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