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装丁を味わう
blog.livedoor.jp/usagiya2007
明治期に興った「少女小説」というジャンル。時代や読者により様々な変遷をもたらされてきた「少女小説」を、集英社が発行しているレーベル「コバルト文庫」を軸に語ってゆく評論本。 元々は少女に対する教育のためという色合いが強かった「少女小説」。やがて教育面にとどまらない多様さを見せ始めるも、戦争によりその流れは一度断絶。やがて再開されるもやはり最初は教育的な色が強かったが、やがて読者のニーズに合わせて変化してゆくという流れがなんとも興味深い。コバルト文庫が登場して黄金時代を築いていく一方で、講談社のティーンズハートの隆盛、ファンタジーものの流行、気付けばBLが増え、それもいつしか(少女小説レーベルの中では)廃れてゆき、やがて学園ものが減り、多種多様なレーベルが現れては消えてゆく中、現在は「姫嫁」ブームとウェブ小説、ボカロ小説がメインになりつつある……という、そこそこ少女小説読みである私にとっても、
2016年下半期のよかった本まとめのお時間です。 おかげさまで上半期に引き続き読書熱が継続中だったので、悩みに悩んだ12作&ひとこと感想です。いつもの通り読了順です。ちなみに上半期はこちら。 ◇秋田禎信「ハルコナ」(新潮文庫nex/新潮社) あの秋田禎信が純愛小説!?というだけで手に取るしかない。花粉症が蔓延する世界で、存在するだけで他者のその症状を和らげる代わりに、本人にとっては猛毒である花粉から身を守るために防護スーツを着て生活せざるを得ないヒロイン・ハルコと、その彼女の介助役を自ら買って出たクラスメイト・遠夜との関係が描かれてゆきます。そう、つまり愛は世界を変える。 ◇夏野ちより「魔導書の姫と愛しき眷属 大いなる鍵と虚の書」(ビーズログ文庫/KADOKAWA) 力ある魔導書と契約した11人の王たちに支配される世界で、最強の魔導書に選ばれた主人公・シルヴィアの運命を描くファンタジー。魔
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