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おみそ汁
d.hatena.ne.jp/childdoc
水痘も定期接種となることが決まった。着実に進歩している。 日本小児科学会の推奨では1才のうちに2回接種することになる。肺炎球菌やHibの導入で0才児のスケジュールがかなり忙しくなったのだが、今度は1才児のスケジュールが密になる。個別接種での日程立案はかなり面倒なことだと予測する。今後はおたふくかぜの予防接種もあることだろうし*1。 接種率を上げるためには、この面倒くささと闘わなければならない。反予防接種派の皆さんを論破することは二の次である。我々小児科医は、世の中の人は予防接種推進派と反予防接種派にくっきり別れているものと思い込みがちなんだけど*2、実際のところ、世の中の大多数の人たちにとっては、予防接種はけっして第一の関心事ではない。予防接種に子供を連れてこない人たちの多くは、予防接種の利点と欠点を熟慮の上で接種しないことを選択したわけではない。すっかり失念していたか、たまに思い出しはし
山形浩生さんが酷評して著者が反論していたので読んでみた。 岩田健太郎『主体性は教えられるか』:主張はわかるが無内容。 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」 Formerly supported by WindowsLiveJournal 山形浩生という方から僕の「主体性は教えられるか」に対する書評(?)に対するしぶしぶのコメント - 楽園はこちら側 読後感は、山形さんの評にあるとおり、 うるせえ。 この一言に尽きた。何か言いかけては半分否定し、また何か言いかけては言い訳しで、どんどん水ぶくれしていく。位相をずらして重ね合わせたら消滅するんじゃないか。読んでて内容を云々する以前に語り口にまず苛立つ。 著者が信奉する内田樹先生も、ラカンについて言及された折、語り口が重要であると仰っておられるが、著者は読んでないんだろうか。 あるいは芸として韜晦したり逡巡したりして見せてるんだろうか。内田もとき
負荷試験やるんで早出して、9時からは外来。 私の診察ブースの隣が準備ブースになってて、予診票の受け渡しやら、体温や体重やといった基本的データの入力やら行っているのだけれども、今日はそこに詰める事務員さんがまったく初心者で、看護師があれやこれやと指導する声が漏れ聞こえていた。 外来を進めつつ、漏れ聞こえる声を聞きつつ、こうやって事務員さんを派遣でまかなおうってのは、病院として、ひょっとして損をしているんではないかと思った。 なにさま、こうやって指導を続けることで、配置された事務員さんに加え、看護師さんも指導でそうとう手が取られていた。二人分の人件費が空転したように思える。 それで今後何とかなるんだか、よく分からない。小児科外来の業務は多彩だ。とりあえず次の山は週末の予防接種外来か。数十人を間違いなく切り回さなければならない。 でも事務員さんは、色々苦労して仕事を覚えて、ようやっと円滑に進めら
最近、ワクチンに関して本邦は世界に名だたる後進国であることが、世間にも認知されつつある。原子力業界において「それでもチェルノブイリよりはマシ」というのが最後の心の支えであったのと同様、「それでも北朝鮮よりはマシ」というのが、我々の業界内での心の支えであった。後には北朝鮮しかいない、どん尻から2番目の順位ですよというのをあおり文句にしてワクチンを推進している感さえある。 そういう政治的にナイーブなことをやってると後でツケを払うことになるよと思うのだが、そもそもいったい何だってこんなことになってしまったんだろうということをときどき考えてみる。あのころ、麻疹のワクチンすらまともに接種されていなかった頃、俺たちは何を考えていたんだろう。あるいは、保護者の皆様はどうお考えだったんだろう。 保護者の皆様のお考えはこんなふうだったよなと、自分の記憶にかなりぴったり来る文章を見つけたので、以下に参照させて
妻が図書館から借りていたのを、病院から帰ってから読んだ。勉強になった。 急激にいろいろ詰め込んだので頭の中がガンガンしているが、とりあえず、「そういうこととはつゆ知らず」だったあれこれを書き留めておく。 年金の負担の話をするときに、厚生労働省の諸君が言うような、雇用者が半分負担していますなんていうマヤカシは専門家は言わないものである。負担分はきっちり差し引いた上で人件費やなんか計算してあるから、ことに正社員に関しては負担は実質全額労働者持ち。 国民年金の未納があっても年金財政は破綻しないって、だから何? 未納の人らは老後はどうしたって生活保護受給者になる。その生活保護費は全額税金からでるのに。その税金を負担するのはやっぱり国民なのに。 厚生労働省が年金を保険から税方式に変えることにとことん反対するのは、消費税を目的税化して年金をそちらから出すってことは年金特会の省益を財務省に持って行かれる
さいきん更新をさぼりがちで、このさい気分一新したいのと、小さい字がだんだん辛くなってきたのとで、大きい字のデザインへ移行します。 こどものおいしゃさん日記 http://childdoc.hatenablog.com/
朝のNHKニュースで、8歳くらいの少年が、数日かけて全行程320km走る自転車ツアーに参加して完走したと紹介されていた。何でもすぐに諦めてしまって長続きしない性格を鍛える趣旨だそうだ。本人による、お兄さんのような---6歳のとき交通事故で亡くなられたとのことだが---優れた人格になりたいとの趣旨の発言もあった。 走行シーンをみて、かわいそうにと思った。自転車的に間違える可能性のあるポイントはすべて間違ってるんじゃなかろうかと思った。大きすぎるマウンテンバイクに乗せられ、映画のイージー・ライダーみたいな姿勢で走らされていた。タイヤはブロックタイヤで、チェーンやスプロケットはずいぶん黒く汚れているように見えた。ヘルメットは通気穴もなく重そうな通学用白ヘル、手袋は軍手だった。水筒を持っている様子もなかったが、リュックにハイドレーションシステムを仕込んでいたのだろうか。 あれでは自転車も重くて走ら
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