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装丁を味わう
ichigan411.hatenablog.com
以下、ネタバレに属する事柄と思う。 先日、 玉音放送直後に太極旗(現・韓国の国旗)が呉の街中に掲げられるシーンがある。(言うまでもなく、現地に住んでいた朝鮮人が、ついに植民地支配から解放されるという意味でかかげたものである) 映画ではこれについてすずは何も言わなかったが、原作では「暴力で従えとったいう事か。じゃけえ暴力に屈するいう事かね。それがこの国の正体かね」という非常に重要な一言を述べている。*1 と書いたのだが、これは記憶違いで、すずは「何も言わなかった」のではなく、別のセリフを言っていた。ちゃんともう一度映画を見直して確認したいが、「絵コンテ集」に書いてあるセリフを確かそのまま言っていたと思う。 そのセリフとは 「海の向こうから来たお米…大豆…そんなそんで出来とるんじゃろうなあ、うちは。じぇけえ暴力にも屈せんとならんのかね」 である。 これ単体で見ると、終戦という一大事に直面して錯
Twitterで菅野完さんが絶賛していたのを直接のきっかけに、封切初日であった「この世界の片隅に」を池袋Humaxシネマズにて鑑賞。のんこと能年玲奈が主演であること以外に、何の予備知識もない。(自分の大好きな)戦時日本そして広島の被曝がテーマであることも知らなかった。結果、この映画に心を奪われてしまった。 この映画の隅々まで、知りたい。登場人物の言葉のひとつひとつを、かみしめて、理解したい。そんな気持ちにさせられた映画に出会うのはいつぶりであろう。あるいは、初めてのことであるのかもしれない。 鑑賞翌日の今日、書店にて原作マンガ、公式ガイドブックを買いそろえる。まだまだ、買いたいものがたくさんある。絵コンテ集も欲しいし、原作者こうの史代の他の作品も一通り読みたい。片瀬監督の作品も一通り観たい。クラウドファンディングによって集められたというこの映画の財務的背景ももちろん知らずにはいられない。
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