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紙の民 - サルバドール・プラセンシア - 青色3号
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ドンキホーテの昔から、それは。 筋書としては、小説の登場人物が、これ以上俺のことを監視し運命をいい... ドンキホーテの昔から、それは。 筋書としては、小説の登場人物が、これ以上俺のことを監視し運命をいいように扱うのはやめろよ!と、著者に対して反乱をしかける、というもの。分かりやすいといえばその通り、たいへん分かりやすい話にみえます。マジックリアリズムとはちょっと違うような気もするんだけど、そういった小説でちょこちょこ出てくるような不思議がガシガシ出てきて、まずそういう面白さがあるのだけれど―― ――普通だったら、わりと笑えるんですよね、そういったものって。もちろん時には感傷を高めてくれる役割を果たすこともあるんだけれども、やっぱり「馬鹿馬鹿しい!ゲラゲラ!!」みたいなところが主だと思っています。すくなくとも僕はそういう読みかたをする。なんだけれども、この本のなかではそうはいきません。なんたって、主人公(と言っていいと思う)であるところのフェデリコ・デ・ラ・フェ(寝小便の人)と、著者=土星であ