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雑学
sorry-heidegger.hatenablog.com
野暮用で6時間近く待たねばならん事があった。その場所にはネット回線も無ければ近くにコンビニも喫茶店も無い。長閑と言うのか過疎と言うのか、仕方なしに貴重な休日を””待つ””行為で潰さねばならなかった。安さと引き換えに、細かい時間指定の効かぬサービスを選んだ俺が悪いのだ。 家を出る際に、まだ積んだままである本の山を漁った。手に取ったのは「道徳の時間」だ。タイトルからして写楽せぇ、絶対に鬱陶しくて面白いだろうってな本だ。 読書を妨げがちな俺の相棒iPhone5はバッテリーが限界なので、精々が時計程度の役割にしかならない。たまにはテレビも携帯もPCも触らない、診察も回診も手術も無い読書だけの時間ってのがあっても良いだろう。 【道徳の時間 呉 勝浩 著/講談社】 ストーリーはリンクを読んでくれ。文庫化されてるんだしネタバレも何も無いと思うが、まぁここでストーリーを解説する事もなかろう。 越智が美幸で
夏休み。大阪から友人が来た。ここ何年かは遠出をしていたが、つるんでるメンバーが立て続けに結婚したので俺とそいつだけが残った。そうなると遠出も何だかなと言う事になり、都内の観光に赴く事にした。 多摩川競艇場や新宿末広亭、大井競馬場など存在を知っていても行った事が無い場所に行く事にした。その一環で、浅草ロック座に行った時の話をしたいな、と思う。どんな所かは色んな記事が出ているので、僕はその時に発生した感情などについての話をしたい。そういう風に考えてこの記事を書いています。 緊張 つくばエクスプレスの浅草駅を降りると、もう目の前にロック座がある。ストリップ童貞らしく、一丁前に緊張したいのだがそんな暇も無い。 中に入り、設置されたパネルを見ながら「この子たちが全裸で踊るのかぁ」などと想像しながら階段を昇っていく。受付のオジサンが凄く無愛想で少し緊張した。チケットもぎりのお兄さん、普段は優しチャラそ
同僚に借りたまま、不本意ながらしばらく熟成させていたマンガを読んだ。 レイアースの無印も同僚に借りて読んでおり、そちらも当然ながら既に読み終わっている。ほぼ同時に美少女戦士セーラームーン無印も読み終えており、闘う美少女の確変期を駆け抜けようとしている気分だ。フィーバー、男性性の不要さ。勃たないチンコの物語達。少女よ、闘え。世界は美しい。闘う価値があるうちに。後ろ半分にだけ賛同してくれ。 少女マンガ達の歴史には詳しく無い。しかしとにかくこれが革新的なマンガであった事は教えてもらった。読んで感じるのは、とにかく物語のBPMが高い事だ。凄い早さで展開されていく。飽いたり、ボヤっとしたり、考えたりするヒマが無い。とにかくビュンビュンと音を立てて進んで行く。風きり音が見える。 少年マンガと違って、バトルそのものに重きが置かれていないので一撃必殺がブンブン出るし、敵は基本的にその一撃で死ぬ。外れたり効
職場を去ったガールが置いてった本を読みました。普段はあまりこういう本は読みませんが、仕事が暇だった時に読む物がなかったので拾ったものです。一種の本に対する侮辱ですな。しかも金を払ってねぇでやんの。若者はなぜモノを買わないのか、やかましいわ同情せんでも金をくれ。 何故に若者はモノを買わないのか。ナントカ離れが叫ばれて久しいが、単純に使う金も時間もありゃしねぇ。おまけに売ってるものは全てピント外れだし、何だってそんなものを買わねばならんのだ。別に欲しくねぇものをドヤ顔で出して「買わない若者が悪い」みたいな事を言うんじゃねぇ。 しかし!!!そんな若者が友達といるとモノを買う事が判明!!!!!みんなでスパルタンレースに参加しよう!!ついでにお揃いの靴を買っちゃえ!!友達がいない?じゃあサークルに入ろう!!みんなでグループ消費だ!!ツナガリだ!!!絆だ!!!とまぁそんな調子の話を見たり聞いたりした。
痒いと思って手を伸ばした先に、またそいつがいる。 痒さと言うのは身体に何らかの異常が発生していると言う事だ。または何らかのエラーが発生していると言う信号だ。実際に異常が発生しているかは知らない。アトピーは何だってあんなに痒いんだろうな。痒さに耐えられる人間なんているのか。 だが今回、俺がムカついてるのはそれじゃねぇ。レックリングハウゼンだ。神経性線維腫症。お前だ。※ I型とII型がある。 そいつは己の神経に沿って突如として出来る腫瘍だ。表皮に近い部分から脊椎の中まで、どこにだって出来やがる。こいつらのムカつく部分は、「コンロトール不能性」だとか「自分が関与していない」ところにある。ガンだってそうかも知れない。 「自分の選択や行動の結果」としての傷、怪我、病気ってのはまだ納得出来る。だがコイツらはそうじゃねぇ。気付けば出てきてやがる。今だってそうだ。痒いと思って手を伸ばした先に、知らないラリ
それは粗悪なドラッグだ。乱暴な快楽だ。憎悪。絶望。感情。いいぞ、もっと寄越せ。嘲笑と憧憬が渦を巻く。焦燥と優越が吹き付ける。 俺はその中に必死に自分を探しては引き剥がす。融合と乖離を繰り返す。俺はコイツじゃない。憧憬。嘲笑。コイツは俺じゃない。焦燥。優越。繰り返す呪詛。それでも俺は動かない。動けないし動いてはいけない。 「笑いのカイブツ」は別に優れた私小説では無い。カタルシスも得られない。ひたすら憎悪と呪詛が叩き付けられていく。つまらなく、そして下らない。ただ妙に熱いドロドロした血液だけが、音を立てて流れて行くのが聞こえる。好きでも無ければ嫌いでも無い。 ドラッグだ。だけど俺は飛べなかった。 俺は彼に同化できない。誰一人彼に同化出来ない。俺は彼に唾棄される側の人間だ。俺は彼の敵だ。嘲笑は当然、賞賛すらも彼を救わない。俺に出来る事は嘲笑も賞賛もしない事だ。同情もせず、触発もされない事だ。 彼
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