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レオザフットボールインタビュー後編 アジアカップ、ベスト8で敗退した日本代表の森保一監督の采配が大きな批判にさらされている。チーム内外から聞こえてくる声は、シリアスで日本代表の今後を憂う声が多い。シュワーボ東京のオーナー兼監督、YouTuberレオザフットボールは日本サッカー協会にもしっかりと目を向けるべきと語る。アジアカップ期間内に起こった"伊東純也離脱問題"には日本サッカー崩壊のリスクがあるというが、その真意とは? (>>『サッカーYouTuber・レオザフットボールがアジア杯を振り返る 森保監督は戦術家として「全然足りてないというか浅い」』) アジアカップ準々決勝で敗退した森保ジャパン Photo by Naoki Morita/AFLO SPORTこの記事に関連する写真を見る ――森保一監督の資質の問題は、勝ち続けている時も見えていたと思うのですが、なぜ声が上がらなかったのでしょう
レオザフットボールインタビュー前編 アジアカップ、ベスト8で敗退した日本代表の森保一監督の采配が大きな批判にさらされている。チーム内外から聞こえてくる声は、シリアスで日本代表の今後を憂う声が多い。果たして、森保監督はドイツやスペインを破った名将なのか。それともイラクやイランに無為無策で敗れた凡将なのか。シュワーボ東京のオーナー兼監督、YouTubeで舌鋒鋭い解説で27万人のチャンネル登録者数を誇るレオザフットボールに、森保監督と日本サッカー協会について話を聞いた。 アジアカップ準々決勝での森保一監督 Photo by AP/AFLOこの記事に関連する写真を見る ――アジアカップでの敗退後、記事やSNSでは、森保監督の采配に首をかしげるものや批判的なものが一気に増えました。レオザフットボールさんは、森保監督の課題は何だと思いますか。 「森保さんは、サッカーを選手の気持ちと能力だけでやるものだ
webスポルティーバ野球の記事一覧プロ野球荒木雅博はドラフトで外れ外れ1位指名に「ウソだろ? 勘弁してくれよ」 入団当初の評価は「身体能力は一級品だが野球の技術がない」 荒木雅博インタビュー(前編) 荒木雅博氏は1995年にドラフト1位で中日に入団以来、選手として23年間プレーした。通算2045安打を記録し、378盗塁は歴代11位。また二塁手としてゴールデングラブ賞を6度受賞するなど、球界屈指の名手として名を馳せた。中日黄金時代を支えた名プレーヤーが野球人生を振り返る。 1995年のドラフトで中日から1位指名を受けて入団した荒木雅博 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る 【まさかのドラフト1位指名】── 荒木さんが野球を始めたきっかけは? 荒木 小学3年の時にプロ野球のテレビ中継を見たあと、父親とキャッチボールしたのが最初です。その後、地域のソフトボール
webスポルティーバサッカーの記事一覧Jリーグ他JリーグJリーグで進む残酷なヒエラルキー ギラヴァンツ北九州・小林伸二前監督「国内では1~2チーム、超ビッククラブを作る流れにある」 ギラヴァンツ北九州・小林伸二前監督インタビュー 後編 ギラヴァンツ北九州で5年間スポーツダイレクターと監督を務めた小林伸二氏をインタビュー。後編ではJ2やJ3などJリーグの「下位チーム」が直面する現状と、この先とるべき対策について聞いた。 前編「小林伸二が語るJ2・J3の沼の正体」>> 【「どんどん選手が変わっていなくなる」】 2021年、前年の主力が2人だけ残ったチームがスタートした。チーム人件費は4億4900万円。前年から1億2000万円近くアップさせ、シーズンに臨んだ。 小林は再びトレーニング強度を上げ、チームを構築していこうとした。キャンプでは手応えもあった。しかし、体力的に続かない。また、2年間かけて
webスポルティーバサッカーの記事一覧Jリーグ他JリーグJリーグ昇格請負人が悲痛な叫び「移籍の速さについていけない」 J2・J3「沼」の正体をギラヴァンツ北九州・小林伸二前監督が明かす ギラヴァンツ北九州・小林伸二前監督インタビュー 前編 ギラヴァンツ北九州で5年間スポーツダイレクターと監督を務めた小林伸二氏をインタビュー。J3最下位から優勝&J2昇格、そしてJ3降格、J3最下位と激しい順位変動の裏で一体チームに何が起きていたのか。 後編「小林伸二が語るJリーグ下位クラブの生き残り策」>> 【「選手を引き留めることができないんです」】「あした、引っ越しなんですよ」 そうやってホームタウンを去っていくJリーグ監督と言葉を交わしたのは初めてだった。 昨年12月中旬のことだ。 小林伸二は2023年12月いっぱいで5年間在籍したギラヴァンツ北九州を去った。すでに12月15日に来季の新監督が発表にな
優勝が決まった試合でもスーパーなプレーが連発された90分でもない。それでも「Jリーグ30年でいちばん記憶に残った試合」というお題ならば、紛れもなくここに行き着く。何とならば、イビツァ・オシムが来日した1年目に自分の名刺を切ったようなゲーム内容。すっかり語録が有名になったが、指導者としてのその本質を知ろうとするのなら、育成から強化、采配に至るまでこのジュビロとの一戦に凝縮されている。それは試合後の会見、いわば広報までコントロールしていた。 2003年から2006年までジェフユナイテッド市原を率いたイビツァ・オシム photo by Ryuichi Kawakubo/AFLO SPORTこの記事に関連する写真を見る サンフレッチェ広島のGMとして森保一(日本代表監督)をはじめ、幾多の指導者を育て上げ、日本サッカー協会の技術委員として歴代代表監督の評価を下してきた今西和男はかつてこう発言したこと
「TSUNODA」の文字が、タイミングモニターの最上段に映し出された。 非力なアルファタウリAT04で、角田裕毅がF1のレースをリードした。ライバルたちがピットインするなかでの一時的なものとはいえ、日本人としてふたり目の快挙であり、そう簡単にできることではない。 「リードしているとは知りませんでした(苦笑)。でも、シーズン前半を考えれば1位を走るなんて夢のまた夢だったので、これはどれだけチームがプッシュしてきたかということの表われだと思います。本当にチームに感謝しています」 2023年シーズン最後のレース、アブダビGPを8位で終えた角田は、晴れやかな表情をしていた。 最終戦を8位で締めくくった角田裕毅 photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る 大喜びというわけではない。目指していた「コンストラクターズ選手権7位」の奪取はならなかったからだ。しかし今、自分たちの手にあるAT0
今夏のJリーグ対マンチェスター・シティ、バイエルンとの対戦の詳細なデータ分析が発表されている。走行距離やスプリント距離・回数などに差はなし。驚きなのは戦術的な走りの質の数字に大きな開きがあることだった。 【ボール保持時走行距離の差】『Jリーグと世界との差は何か』 少し前の話になるが、9月下旬にJリーグからそんなテーマのテクニカルレポートが発表された。 今夏に実現したマンチェスター・シティ対横浜F・マリノス戦と、バイエルン対川崎フロンターレ戦を振り返って、「トップレベルの試合をより意義深いものとし、Jリーグや日本サッカー界の発展につなげるために」(野々村芳和チェアマン)編集されたものだ。 今夏の横浜FM対マンチェスター・シティの詳細データが明らかに photo by Sano Mikiこの記事に関連する写真を見る 7月23日に国立競技場で行なわれた横浜FM対シティ戦については、筑波大学蹴球部
webスポルティーバその他競技格闘技プロレス高木三四郎が「ちょっと品がないな」と思っていた女子プロレス 愛川ゆず季との出会いで変化「この人だったら新しいものを作れるんじゃないか」 サイバーファイト代表取締役社長 高木三四郎インタビュー 後編 (前編:「新幹線プロレス」の次は、渋谷のスクランブル交差点!? 実現までの裏側「動画や画像でのプレゼンから始めた」>>) 本サイトで連載している『今こそ女子プロレス』で東京女子プロレスの選手にインタビューをすると、必ずといっていいほどサイバーファイト高木三四郎社長の名前が出てくる。赤井沙希(DDT)、伊藤麻希、辰巳リカ、上福ゆき......数多くの人気選手を輩出してきた高木は、いかにしてスターの原石を見つけてきたのか。女子プロレスの魅力、今後のプロレス界の流れ、DDT両国国技館大会の見どころなどを語ってもらった。 東京女子プロレスを始めたきっかけや魅
webスポルティーバその他競技格闘技プロレス「新幹線プロレス」の次は、渋谷のスクランブル交差点!? 高木三四郎が明かす実現までの裏側「動画や画像でのプレゼンから始めた」 サイバーファイト代表取締役社長 高木三四郎インタビュー 前編 9月18日、東京から名古屋に向かう新幹線のぞみ号(16両目)でプロレスの試合が行なわれた。その名も「新幹線プロレス」――。このニュースは日本のテレビ各局だけでなく、『ABC』や『BBC』など海外のメディアに大きく取り上げられ、世界中を賑わせた。 新幹線の車内で闘った高木三四郎(右)と鈴木みのる(写真提供/DDTプロレスリング)この記事に関連する写真を見る 仕掛け人は、サイバーファイト代表取締役社長であり、現役レスラーでもある高木三四郎。JR東海とJTBが展開している「貸切車両パッケージ」のニュースを見た高木は、すぐさま新幹線プロレスの企画を提案。「走行中に座席
11月4日、J2の大宮アルディージャは敵地で清水エスパルスと戦い、4-0で敗れている。残り1試合で、降格圏の21位が確定。J3で(J2クラブライセンスのない)FC大阪が2位以内に入った場合(J3は残り4試合で、大阪は現在4位。2位との勝ち点差は6ポイント)に限り、残留のわずかな可能性は残されているが......。 かつて10シーズン連続J1で過ごし、最高順位5位だった大宮のJ3降格が決定した場合、それは「異常事態」と言える。 「練習施設などハード面の充実ぶりはJ1でも上位。数年前と比べてチーム予算は減ったが、今も売り上げや資産はJ2トップクラスだ。J3に落ちるようなクラブではない」 関係者はそろって首をひねる。なぜ、大宮はここまで凋落したのか? 清水エスパルスに敗れ、悄然とする大宮アルディージャの選手たち photo by Fujita Masatoこの記事に関連する写真を見る 大宮の練習
田臥勇太×比江島慎 「宇都宮ブレックス」コンビ対談 前編 男子バスケットボール日本代表が48年ぶりに自力で2024年のパリ五輪出場を決めた今夏の「FIBAバスケットボール ワールドカップ」。近年は世界の壁を越えられなかった日本が世界を相手に3勝し、目標としていたアジア1位を獲得できたのはなぜか。ベネズエラ戦で23得点の活躍を見せた比江島慎と、アスリート解説者として現地で大会を見た田臥勇太の"宇都宮ブレックス"コンビが振り返る――。 この夏のW杯を振り返った田臥勇太と比江島慎 【自国開催の盛り上がりが後押ししたW杯】――それぞれの立場でのワールドカップ、お疲れ様でした。またパリ五輪の出場権獲得もおめでとうございます。グループフェイズの会場、沖縄の盛り上がりをどのように感じられましたか? 比江島 やはり自国開催ということもあって、盛り上がりは前回のワールドカップ(2019年。中国開催)よりも強
J2からAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の晴れ舞台に出場しているヴァンフォーレ甲府だが、地方のスモールクラブだけに、かかる経費の節約を強いられながら戦わざるを得ないという。初戦のオーストラリアでのアウェー戦や、10月4日に開催する東京・国立競技場でのホームゲーム開催など、ここではACL出場で見込まれるお金の収支をチームスタッフに聞いた。 前編「甲府が初のACLで強いられた過酷なアウェー移動」>> 渋谷駅の地下に掲載されたヴァンフォーレ甲府のACL告知ポスター(写真提供:ヴァンフォーレ甲府)この記事に関連する写真を見る 【ACL単体で収支のプラスは難しい】 去年の天皇杯でJ2ヴァンフォーレ甲府が初優勝を成し遂げたことは、日本サッカー史に残る下克上であり、金字塔でもあった。しかも天皇杯優勝チームは、自動的に翌シーズンのACL本戦の出場権が与えられる。 ただ実際に蓋を開けてみると、与えられた
webスポルティーバサッカーJリーグ他Jリーグ「ビジネスクラスの航空券は無理」ヴァンフォーレ甲府、ACL初体験は予算との戦い 「ピーター・ウタカはエコノミーで機内食を...」 J2のヴァンフォーレ甲府が、昨年天皇杯で見事な優勝を果たし、9月19日からスタートした今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場している。地方のスモールクラブにとって晴れ舞台となる国際大会だが、そこには過酷な海外への移動やかかる経費の大きさ、国立競技場でのホームゲーム開催などなど、未知なる世界と苦労が待っていた。 【晴れ舞台のACLは未知の世界】 試合前日の18時半に成田を出発し、香港経由で向かった先はオーストラリアのメルボルン。乗継時間を加えると、実に片道16時間もかかったことになる。 旅の目的は、ヴァンフォーレ甲府が初めて戦うAFCチャンピオンズリーグ(ACL)。J1の強豪チームが毎シーズン必死になってその
ボビー・ローズインタビュー(後編) 前編:「ロバート・ローズが明かす日本での後悔」はこちら>>ベイスターズでプレーした8年間で打率.325、167本塁打、808打点をマークしたロバート・ローズ氏この記事に関連する写真を見る 【1回しか優勝できなかったことが悔しい】── ローズさんにとって、ベイスターズで過ごした日々はどんな時間でしたか。 ローズ ベイスターズに対しての感情は、ひと言では言い尽くせません。悲喜こもごも、喜怒哀楽、いろんな感情があって、言葉にすることはすごく難しいんです。1993年に25歳で来日した時、ベイスターズというチームはまだ弱かった。スタンドは驚くほどガラガラでね。そこには若くて一生懸命やるけど、強くはないチームメイトたちがいて、僕は彼らと一緒に成長してきた。 97年、優勝まであと一歩のところまで駆け上がった。あのシーズン中に、MLBのダイヤモンドバックスからセカンドの
小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyukiphoto by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA 「試合前、私を含めた多くの人が、『ドイツ優勢』と考えていただろう。しかし、事実は違った。『日本優勢』と捉えるべきだったのだ。昨年のカタールW杯でも、日本はドイツに2-1で勝利していたが、戦いの様相はまるで変わっていた。今回の日本は、ドイツと互角に組み合ってねじ伏せた。歴史的な試合になったと言えるかもしれない」 スペインの目利き、ミケル・エチャリはそう言って、日本が敵地でドイツを1-4で下したゲームを激賞している。 エチャリは、最高の名誉職のひとつであるバスク代表(FIFA未公認)の監督を10年以上にわたって務めた指導者である。バスクはミケル・アルテタ(アーセナル)、ジュレン・ロペテギ、ウナイ・エメリ(アストン・ビラ)、イマノル・アルグアシル(レアル・
日本は日本を知らない。今回の女子W杯を通して、私は強くそう思った。 Jリーグ発足当時からずっと日本のサッカーを見てきた筆者は、近年のその成長ぶりに驚いている。ブラジルでは昔、ヘタなプレーをすると(大変失礼ながら)「おい、日本人みたいなプレーをするなよ!」と言っていた。しかし今、そんなことを言う者はひとりもいない。 1993年、男子の日本代表は世界ランキング66位だった。それが今やどうだ。世界20位でW杯常連国。第9位にまで上り詰めたこともあった。中国もインドも、どんなに大金をつぎ込んでも自国サッカーを強くすることはできていない。今、世界中のスターを爆買いしているサウジアラビアだってそうだろう。唯一、これほどの速さでサッカーを成長させた日本に世界中が敬意を払っている。 そして男子より先に世界の頂点に立ったのが、なでしこジャパンだった。女子サッカー界において、彼女たちは特別な存在だ。強豪のアメ
川口和久インタビュー(前編) 広島の左腕エースとして1986年から6年連続2ケタ勝利を挙げるなど、一時代を築いた川口和久氏。広島、巨人で過ごした18年間のプロ野球生活で通算139勝をマークし、98年に現役引退。その後はコーチ、解説者として活躍していたが、2021年10月に故郷である鳥取に移住して、米づくりに励んでいるという。なぜ、鳥取への移住を決めたのか。また、激動の現役時代についても語ってもらった。 故郷の鳥取に移住し、米づくりに励んでいる川口和久氏 この記事に関連する写真を見る 【スローライフを目指し鳥取に移住】 ── 現在、生まれ故郷の鳥取に移住して米づくりに励みつつ、県内の高校を巡回して指導もしているとうかがいました。鳥取に移住を決めた理由、そして経緯を教えてください。 川口 きっかけは、コロナ禍における母の死でした。まさにコロナの渦中だったので、面会もままならなかったんですけど、
2023.06.20 柳沢敦の「急にボールが来た」発言の真相を加地亮が明かす ドイツW杯については「ヒデさんのチームにしたほうがよかった」 私が語る「日本サッカー、あの事件の真相」第22回 日本一のサイドバックを目指した男の矜持~加地亮(2) (1)加地亮のサッカー人生を狂わせた1プレー「あれは酷かった」>> 2006年ドイツW杯。初戦のオーストラリア戦、日本は前半26分に中村俊輔のゴールで先制し、優位に試合を進めて前半を終えた。だが後半、オーストラリアが牙をむいてきた。 ティム・ケーヒルを筆頭に、交代カードを次々にきって反撃。日本はロングボールを中心とした攻撃に苦しめられ、自陣に張りついた状態になった。 ベンチから戦況を見守っていた加地亮は、「これ、危ないんちゃうか」と隣に座っていた遠藤保仁と顔を見合わせた。 「日本は(オーストラリアの)パワープレーで押し込まれて、セカンドボールを拾われ
webスポルティーバその他球技テニス加藤未唯の「失格問題」で最も重要なこと...レフェリーは実際に何が起きたか映像を見ることなく、判決を下していた 「est une disqualification」 主審がそうアナウンスした時、フランス語はわからなくとも、笑顔で帰り支度を始めるマリエ・ブズコバ(チェコ)とサラ・ソリベス・トルモ(スペイン)を、そして呆然と佇む加藤未唯とアルディラ・スチアディ(インドネシア)の姿を見れば、内容の想像はついていた。一斉に沸き起こるブーイングが、観客たちの不満の感情を映す。 ただ、それでも信じられず、となりにいたフランス人のスタッフにたずねた。「今、主審はなんてアナウンスしたのです?」と。 「失格により、あっちが負けたんだよ」 彼女はそう言い、まだ動けずにいるふたりのほうを指さした。 ボールガールに謝る加藤未唯(右)この記事に関連する写真を見る どこかで、わかっ
2023.04.06 ダルビッシュ有の「野球に走り込みは必要ない」理論をフィジカルトレーナーはどう考えるか 日米では「身体の動かし方」の考えはまったく違う 日本では野球をする子どもたちが、練習の前にランニングをする光景をよく目にするだろう。高校野球の強豪校などでは、何十kmという距離を走り込む、というエピソードも耳にする。 しかし一方で、「野球には走り込みは必要ない」という理論もある。アメリカでフィジカルトレーニングを習得し、独自のトレーニング理論でバスケットボールのプロチーム、プロのサッカー選手や野球選手、五輪選手たちを指導する吉原剛氏も「必要ない」と同意する。その理由や、トレーニングにおける身体の動かし方について語ってもらった。 過去に、野球における「走り込み」についての疑問を口にしていたダルビッシュ この記事に関連する写真を見る 【米野球チームの選手から「なぜランニングをやるんだ?」
2023.04.04 Jリーグ歴代FWトップ10を鄭大世が選出 「化け物に近い身体能力」「初めて吹っ飛ばされた」というストライカーたち Jリーグで通算100ゴール以上を挙げ、ドイツや韓国でも活躍。昨年現役を引退した鄭大世さんにインタビュー。同じFWのポジションですごいと思った歴代のJリーガーを、トップ10形式で挙げてもらった。 ◆ ◆ ◆ 鄭大世さんがJリーグ歴代のすごいと思ったFWたちを選んだ この記事に関連する写真を見る 【シュートが一番うまい】 10位 矢島卓郎(元清水エスパルス、川崎フロンターレほか) 僕は矢島卓郎がケガをしていなかったら、絶対に日本代表になっていたと思うんです。消えた天才じゃないですけど、それくらい才能に恵まれたFWでした。ただ、彼はシーズンの6、7割はケガをしているんですよね。それでも30歳を超えるまで現役を続けられたので、それだけポテンシャルがすごかったという
2023.04.04 Jリーグでスゴイと思ったDFトップ10を鄭大世が振り返る「ノーガードで殴り合ってくれた」「完璧な体勢で競り負けた」猛者たち Jリーグ、ドイツ、韓国で活躍したFW、鄭大世さんインタビューの後編。ここでは、自身が対戦したり、これまで見てきたなかで、「これはすごい!」と感じたJリーグの歴代DFをトップ10形式で紹介する。 ◆ ◆ ◆ 鄭大世さん(右)が中澤佑二(左)さんほか、Jリーグ歴代DFのすごさを語った この記事に関連する写真を見る 【人間的に敵わない】 10位 ガルサ(元名古屋グランパスほか) これは"思い出枠"になってしまうんですけど、僕がJリーグを好きになったのが1994年頃で、Jリーグカードをオタクみたいに集めていたんです。地元の名古屋グランパスの試合を見に行っていて、そこで活躍していたガルサが好きだったんですよ。 その頃はまだサッカーのことはよくわかっていない
2023.03.20 もし40年前にWBCがあったなら… 侍ジャパンのメンバーはどうなる? エースは? 4番は? 大谷翔平、ダルビッシュ有、さらに侍ジャパン初の日系人選手、ラーズ・ヌートバーらの活躍により、日本中を熱狂の渦に巻き込んでいる第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。そんな彼らの活躍を見るたびに思うのが、もし昔からWBCがあったならどんな選手が選ばれているのかということだ。そこで、今から40年前の1983年にWBCがあったらと仮定して、独断と偏見で"最強ジャパン"をつくってみた。 独断と偏見で選出した40年前の侍ジャパンメンバー この記事に関連する写真を見る 先発三本柱/江川卓(巨人)、北別府学(広島)、山田久志(阪急) エースは、メジャーの強打者相手にもストレートで勝負できる江川卓。わかっていても打たれない快速球を武器に、1982年は19勝を挙げる活躍を見せた。その
2023.02.05 門田博光が語っていた死生観。晩年15年間100回以上顔を合わせ、最後の通話者でもあったライターが明かす、レジェンドとの会話 プロ野球のキャンプがスタートし、WBC日本代表の話題にも楽しみが詰まる。球春到来を感じる一方で、門田博光の訃報から1週間あまりが過ぎた。私のなかで、球史に偉大な功績を残したスター選手がこの世を去った寂しさとはまた違う、いつも身近にいた人を突然失ったつらさが日毎に増している。 おこがましくも"球界のレジェンド"を、いつからか歳の離れた友人のように感じるようになっていた。あらためて数えてみると、この15年の間に門田と100回以上も顔を合わせ、「ナンバーワン(王貞治氏)を超える選手を育てたい」という夢の話から、打撃の極意、日常のぼやき、病、家族、酒、死生観......さらにはダイヤモンドを掘り当てたいという、門田曰く"アホな話"まで、本当に多くの話を聞
2022.11.29 門田博光が回想する村田兆治とのマンガの世界のような真剣勝負。「フォークの握りを見せてから放ってくることもあった」 「病院でテレビ見とったら、兆治の家が燃えてる言うから、なんかいなと思うとったら......元気でやっとると思うとった人間が、まさかや」 村田兆治さんが亡くなり1週間が過ぎた日の午後。ホテルのミーティングルームで会った門田博光は、ずいぶんと疲れているように見えた。自らも病院通いが続き、そこへ同時代を戦ったライバルの突然の訃報。気分が沈んでいることは、その口調からも十分伝わってきた。 「一酸化炭素というのは、ある程度吸ったら意識がなくなるんか? おそらくは苦しまんと逝けたということかいな」 門田も過去にボヤを起こし、気づくのがあと少しでも遅れていれば......という経験をしたことがある。酒を飲みながら趣味の油絵を描いていたところウトウトとなり、目が覚めた時に
2023.01.12 ブラジル人記者の嘆き。王様ペレの葬儀にセレソンの新旧スター選手たちが背を向けたのはなぜか 生前、ブラジルに大きな贈り物をしてくれたサッカーの王様ペレ。彼の死は少なくとも3つのことを明白にした。ブラジルという国がいかに偉大な功績を残した者に対して薄情か、ブラジルの選手たちがいかに傲慢であるか、そしてブラジル人がいかに彼を愛したか――だ。 まず、何より信じられないのは、ブラジルがペレのために、国として何もしなかったことだ。お隣のアルゼンチンでは、ディエゴ・マラドーナの死後、国葬を開いたのに、ブラジルは、ただ3日間、哀悼の意を示したのみだった。 ペレの棺はサントスのスタジアムに24時間安置され、その後、サントスの町を巡り、墓地へと向かった。だがペレは、サントスだけのスターではない。ブラジル中、南米中、そして世界中のサッカーの王様だ。少なくとも首都のブラジリアで1日、そして彼
2022.12.28 【2022年人気記事】東大理三に現役合格のちインカレ優勝の内山咲良。「誰もやったことがないことをしてみせたい」と励んだ文武両道 2022年はサッカーW杯などさまざまな競技で盛り上がったスポーツ界。スポルティーバではどんな記事が多く読まれたのか。今年、反響の大きかった人気記事を再公開します(2022年1月20日配信)。 ※記事内容は配信日当時のものになります。 ◆ ◆ ◆ 文武両道の裏側 第6回 内山咲良(東京大学) 前編 陸上女子三段跳の内山咲良選手。現在、東京大学医学部6年生 東京大にひとりのジャンパーがいる。内山咲良、現在医学部6年生だ。昨年9月の日本学生陸上競技対校選手権(インカレ)女子三段跳を制した才媛だ。彼女は今、2月の医師国家試験合格と、3度目となる6月の日本選手権出場を見据え、日夜、トレーニングと勉学にいそしんでいる。 神奈川県出身の内山は、筑波大学附属
2022.10.25 ヤクルトにクラブチーム所属の無名の大工見習いが入団。本間忠はいかにしてプロ野球選手になったのか 連載『なんで私がプロ野球選手に!?』 第9回 本間忠・前編 プロ野球は弱肉強食の世界。幼少期から神童ともてはやされたエリートがひしめく厳しい競争社会だが、なかには「なぜ、この選手がプロの世界に入れたのか?」と不思議に思える、異色の経歴を辿った人物がいる。そんな野球人にスポットを当てるシリーズ『なんで、私がプロ野球選手に!?』。第9回に登場するのは、「ドラフト指名された大工」として有名になった本間忠(元ヤクルト)。無名のクラブチーム投手がプロ入りできた背景には、無自覚な大器の才能を信じる理解者や支援者の存在があった。 1999年のドラフトでヤクルトから6位指名を受け、念願のプロ入りを果たした本間忠 この記事に関連する写真を見る 悲願の甲子園出場は叶わず 「せっかく素質があるの
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