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三菱ケミカル、ついに動く「最強工場」の実力
灼熱の中東・サウジアラビアの東部で、日本の総合化学メーカー最大手、三菱ケミカルの巨大な新工場が立... 灼熱の中東・サウジアラビアの東部で、日本の総合化学メーカー最大手、三菱ケミカルの巨大な新工場が立ち上がる。生産するのはアクリル樹脂原料となる汎用石化品のMMA(メタクリル酸メチル)。約1000億円を投じた設備はすでに完成し、8月から商業生産を開始する。 新工場はサウジの国営石化企業SABICと折半出資する共同プロジェクトで、世界最大規模の生産能力(年産25万トン)を誇る。MMAを重合・加熱して作るアクリル樹脂の生産設備も備え、MMAと成形材料用の同樹脂を最大需要地のアジア、地理的に近い欧州などに供給する。 工業製品から生活用品まで多様な用途 アクリル樹脂は透明で耐候性に優れたプラスチック。加工も容易なため、店舗の看板標識、自動車のランプカバー、光学レンズ、液晶導光板、照明器具など、工業製品から生活用品までさまざまな用途に使われている。 今年4月、三菱ケミカルホールディングス傘下の化学系3社