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会話術
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日頃は、長野日報をご愛読いただき、誠にありがとうございます。 12月19日深夜に弊社のサーバーが身代金要求型ウイルス(ランサムウエア)に感染した影響で、新聞製作に及ぼす影響が続いております。このため、22日付本紙も通常よりページ数を減らした特別紙面として発行します。 サーバーには、いずれも公開を前提として紙面に使用する記事と写真データが蓄積されていますが、個人情報の流出はありません。当社のホームページやメールシステムは通常通り稼働しています。 外部専門家や警察と連携の上、全面復旧に向けて鋭意作業を進めていますが、長期化も予想されます。読者や広告クライアントの皆さま等関係者には多大なるご迷惑をおかけすることをおわび申し上げます。 長野日報社
弊社のサーバーが悪意のあるコンピューターウイルス(ランサムウエア)に感染し、新聞製作に影響を及ぼしています。このため、21日付本紙は特別紙面体制として発行します。 12月19日深夜に、弊社サーバーが身代金要求型ウイルス(ランサムウエア)による被害が発生していることを確認しました。今回の被害に対応するため、ネットワークからサーバーを切り離しています。当社のホームページやメールシステムは通常通り稼働しています。 現在、外部専門家や警察と連携の上、システムの保護と復旧に向けて作業を進めていますが、長期化も予想されます。読者や広告クライアントの皆さま等関係者には多大なるご迷惑をおかけすることをおわび申し上げます。 長野日報社
新型コロナウイルスのオミクロン株流行に伴い、健康な子が感染して亡くなる例が後を絶たない。死亡幼児らの半数に基礎疾患がないとの調査結果もあり、専門家は保護者らにワクチン接種に関する正しい情報を得た上での判断を求めている。 国立感染症研究所などによると、同株流行前の昨年末時点では、亡くなった20歳未満の感染者は累計3人だった。しかし、同株流行による感染者総数の増加に伴い、今年1~8月では41人に急増した。 このうち詳細に調査できた29人を分析すると、14人には中枢神経疾患や先天性心疾患などがあった一方、残る15人は基礎疾患がなかった。 15人の内訳は0歳4人、1~4歳2人、5歳以上9人で、医療機関到着時の症状は発熱や意識障害などが目立ち、6割超が発症後1週間未満で亡くなっていた。死亡に至る主な経緯は、多くの例で中枢神経系や循環器系の異常が疑われたが、呼吸器系異常はなかった。 厚生労働省によると
到着したばかりのシルクうなぎのかば焼きのレトルト品を手に笑顔を浮かべる宮澤社長(右)と三ツ井主任。透明のパッケージはサンプル用 岡谷が誇るブランドうなぎが国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士の間で話題になる日は案外、近いかもしれない―。岡谷市川岸東のうなぎ料理店「観光荘」(宮澤健社長)は、蚕のさなぎを餌に混ぜて育てた国産ウナギ「シルクうなぎ」のかば焼きを、2023年ごろにISSに長期滞在する古川聡宇宙飛行士向けの「宇宙日本食」として採用してもらうため、挑戦を続けている。 ■「宇宙で食べたい」 取り組みに本腰 きっかけは19年12月。宇宙旅行の最前線を知る講演会や、「夢は月への自転車旅」と語った自転車冒険家の小口良平さんの講演などに刺激を受けた宮澤社長(44)が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙日本食」について問い合わせたのが始まりだった。 20年1月には宇宙日本食の開
信州大学農学部(南箕輪村)は3日、アニマルウェルフェア(AW、動物福祉)に配慮して同学部内の施設で飼育したニワトリを食肉にして販売を始めた。照明や密度などの飼育環境を整え、健康的に育つように管理した養鶏。同学部内の生産品直売所で取り扱っている。 AWは、家畜を快適な環境下で飼育することで家畜のストレスやけがなどを減らし、結果として生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながるという考え。欧米では法整備も進んでいる。同学部では昨年7月、AWに配慮した肉養鶏の飼育管理技術の研究施設「ナカマチック養鶏研究棟」が完成し、動物行動管理学研究室の竹田謙一准教授を中心に開発を進めている。 今回販売するのは、昨年12月21日にひな鳥から飼育を始め、今年2月1日に出荷した一般的な食肉用養鶏のチャンキー約300羽(約800キロ)。AWの観点から、▽睡眠のために連続2時間の消灯時間を設ける▽止まり木を設置する▽飼
県は5日、県道路公社が管理する国道142号新和田トンネル有料道路の一般道路化(無料化)について、計画より3年前倒しして2022年4月からとする予定を明らかにした。当初の想定より交通量が伸び、事業費204億円の借入金が予定より早く償還できる見通しが立ったため。 岡谷市長地と小県郡長和町和田を結ぶ約14・8キロの新和田トンネル有料道路は1978年に供用開始し、2004年に延伸。計画では1978年から2019年までの交通量を6171万台と見込んでいたが、19年までに計画を13%上回る6994万台の利用があった。 道路建設課によると、北関東と中京・京阪方面を結ぶ広域の幹線道路としても重要で、通行料金の高い大型車の利用が多いことも料金徴収期間の短縮につながった。一方で、18年の県議会2月定例会で阿部守一知事は今年夏ごろに無料化する見通しを示していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で通行料金収入が減
今年は「諏訪国」の設置から1300年。古代は独特の文化圏を形成する諏訪をひもとく鍵とされ、悠久の歴史ロマンを感じさせる 奈良時代に約10年間だけ存在した「諏訪国」が、信濃国から分国され、新たに設置されてから、今年は1300年の節目を迎える。諏訪国に関する研究は少なく、その範囲や国府(役所)の位置、設置や廃止された理由は判然としない。御柱祭に関する最も古い記録もこの頃で、諏訪大社の創立縁起などが書かれた室町時代の「諏方大明神画詞」には、平安初期の桓武天皇(在位781~806年)の時代に「寅・申の干支に当社造営あり」とある。研究者は「諏訪の古代を再構築できれば、現在の諏訪の姿、今に続く諏訪人気質の基層が見えてくるはずだ」と話している。 ■榎垣外官衙遺跡 郡の役所が定説 「続日本紀」の記述には、奈良時代初期の721年に諏訪国が設置され、再び信濃国に併合したとある。研究者の間では、諏訪国の範囲が「
伊那市は22日、脱プラスチック推進の一環として製品化を目指していた「麦ストロー」が完成したと発表した。農業と福祉が連携し、障がい者の就労や社会参加につなげる「農福連携」での事業化を視野に開発を進めてきた。プラスチック製品の代替品としての需要を見込み、当面は市のイベントなどで使用しつつ、販路開拓を目指す。 麦ストローは、麦わらの茎の節と節の間の空洞部分を使って作る。市は今年度、市や農業団体でつくる市農業振興センターに製品化に関する業務を委託。同センターは障がい者の賃金増加につながるよう市社会福祉協議会に試作を依頼し、市社協運営の障がい者就労施設コスモスの家、ゆめわーく、さくらの家の利用者に参加してもらった。 市内で栽培された大麦と信州大学農学部(南箕輪村)から提供されたライ麦を使用。刈り取った麦はハウス内で乾燥させ、節を切り落とし、外皮を除去した後、はさみを使い、20センチ、18センチ、15
茅野市の新地域公共交通検討会議は11日、実証実験を予定している新しい公共交通システムで運行するバスの利用者増に向けて高校生のアイデアを聞く意見交換会を、同市のJR茅野駅前ビル・ベルビアで開いた。ビル内のCHUKOらんどチノチノを利用する高校生9人や検討会議正副会長ら約15人が参加。生徒からは「料金を安くしてほしい」「バス停を乗りやすくして」などの声が上がった。 市が11月以降に始める方針の実証運行の柱の一つであるバス移送は、高校生を主な利用者に想定。乗降拠点とするAコープファーマーズピアみどり店(豊平)と茅野駅間を朝夕2便ずつ走らせる計画だ。 高校生は市職員から新システムの概要を聞き、2グループに分かれてどうすれば多くの人が乗るか話し合った。複数の生徒が「バスの値段を安くしてほしい」と要望。風雨をしのげる屋根付きのバス停設置やIC乗車券「Suica(スイカ)」をバスで利用できるようにする│
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため来月10日までの休館が決まっている駒ケ根市の公共施設で、職員たちが空いた時間を有効活用しようとさまざまな作業に励んでいる。市立図書館では、通常時に実施する余裕のない書籍の整理作業に重点的に取り組むなど、市民にとって使いやすい施設にしようと再開に向けた準備を進めている。 図書館によると、ピーク時には1日に千冊以上の貸し出しがあるため、普段は窓口での対応に多くの時間を費やす。そのため、所蔵する本や資料を入れ替えたり配置換えするいとまがないという。今回の休館中、感染予防のため司書たちも密集しないよう1日の出勤者数を制限してはいるが、手分けして優先的に整理作業を実施することを決めた。 作業の一つであるラベルの貼り替えでは、例えば「教育」分野の書籍の分類を「学校生活」「ノーベル賞」「点字」「特別支援教育」などと細分化した。利用者が目当ての書籍を探す時間を短縮する
伊南地域にあるキャンプ場が新型コロナウイルス感染拡大防止のため休止する動きが相次いでいる。週末に県外客らを中心に大型連休並みに混雑したエリアもあり、不特定多数が密集しないようにと判断。県伊那保健所管内の感染者確認や政府の緊急事態宣言を受けて、宣言の対象地域などからの流入を危惧する中でさらに動きは広がった。あるキャンプ場関係者は「キャンパーの意識にも関わる問題。新型コロナウイルスはこれまでにない事態で、地元に迷惑を掛けないというのが大前提」と話す。 飯島町はキャンプやバーベキューなどで多くの人が訪れる与田切川沿いの御座松・坊主平エリアを地元区とも協議して、緊急事態宣言前の6日に閉鎖した。 無料で使え、地元の人たちが飯ごうすいさんなど昔から親しんできたエリアだが、近年はネットなどで広まり地元以外の利用者も増加。先週末の4日に町の担当者が巡回して目視したところ、テントがおよそ40張りあり、約20
首都圏で新型コロナウイルスの感染者が急増する中、茅野市を中心とする八ケ岳西南麓で別荘地を利用する人が増えている。同市郊外にある蓼科高原では1~3月の水道通水件数が前年同期に比べて3割以上増加した別荘地もある。暖冬で雪が少ないこともあるが、人との接触がほとんどなく、空気が澄んでいる別荘地に“避難”する動きがあるという。別荘事業者は感染症対策を課題に挙げ、細心の注意を払って対応している。 茅野市には蓼科高原を中心に約1万戸の別荘がある。大正時代以降、避暑や転地療養の別天地として文学者や映画人、大学教授らに愛され、高度経済成長期には大手資本が相次いで進出。大規模な別荘地やホテル、ゴルフ場、スキー場が整備され、国内有数の高原リゾートを形成した。 市などの調査だと、別荘は約6割が活用されている。平均の年間利用日数が48日間、1戸1日当たりの来訪者は3・1人で、年間延べ89万人余が訪れる計算だ。例年だ
台風19号の影響でJR中央東線特急「あずさ」の長期運休が続き、諏訪地域の観光や市民生活に大きな影を落としている。秋の行楽期に相次いだ宿泊キャンセルに悲鳴の声が上がり、首都圏との移動で負担を強いられる住民からも早期復旧を望む声や不満が高まるばかり。すでに通行止めを解除した中央道や、25日に全線で運転を再開する北陸新幹線に対して、中央東線での復旧の遅れが目につき始めた。JR東日本は、あずさの10月末ごろの運転再開を見込み「全力で作業を進めている」と理解を求めている。 同社八王子支社によると、台風19号の豪雨により神奈川や山梨両県の山間部で、土砂流入など大規模な被害が複数発生。一部区間では復旧作業が終わり、18日から高尾(東京都八王子市)―大月(山梨県大月市)間で本数を減らして運転を再開した。これで中央東線の不通区間は解消したが、依然として作業が未完了で単線しか確保できない区間があり、特急の運行
JR岡谷駅前の再開発ビル「ララオカヤ」の在り方について検討してきた岡谷市は、17日に開いた市議会全員協議会で、市が土地と建物の全権利を取得した上で施設を廃止、取り壊す方針を示した。当初はマンションを併設した複合ビルに建て直す構想もあったが、大規模改修による施設の長寿命化は投資に見合う効果が期待できず、施設の年間維持費も高額であることから廃止を決断。市の方針については権利者で組織する管理組合の総会でも合意を得たといい、今後、廃止に向けた具体的な取り組みに着手する。 ララオカヤは市が市街地再開発事業で約47億円を掛けて整備し、1984年にオープンした。当初は多くの客でにぎわったが、その後キーテナントが相次ぎ撤退。市は2007年度までに権利の約9割を1億8000万円余で取得し、市街地再開発事業による再整備に向けた検討も行ったが、経済情勢の変化や採算性の課題などから事業化は見送られてきた。 施設は
JR東日本は16日、中央東線の県内駅に停車する特急「あずさ」の本数を減らすダイヤ改正を実施した。諏訪地方では、下諏訪駅の12本をはじめ、富士見、岡谷、上諏訪の各駅で停車本数が減った。下諏訪駅を利用する地元住民からは「不便。できるだけ改正前のダイヤに近付けてほしい。停車本数を増やしてほしい」といった声が聞かれた。 停車するあずさが16本から4本になった下諏訪駅では、観光で東京スカイツリーなどに行くという下諏訪町在住の3人家族が午後1時8分発の普通列車を待っていた。1時13分着の上諏訪駅で降り、1時33分発のあずさで都内に向かうという。男性(43)は「出掛けるのにちょうどいい時間帯のあずさがみんな通過になってしまった。すごく不便。もう少し停車する本数を増やしてほしい」と話していた。 一方、上諏訪駅であずさから普通列車に乗り換え、午後0時20分に下諏訪駅に降り立った都内在住の佐々木志穂さんは「電
諏訪湖―。周囲を山々に囲まれ、湖畔には市街地が形成されている。神話の世界でも登場し、江戸時代には浮世絵に描かれた。富栄養化によるアオコの大量発生が社会問題となったこともあったが、自然と人の力で水質は改善した。しかし、改善に伴い「住民の諏訪湖に対する関心は薄れている」という声を耳にする機会も増えた。一方で観光客が諏訪を訪れる理由の一つに諏訪湖の魅力は欠かせない。関心の低下があるとすれば、それは諏訪湖の存在が当たり前すぎるのか、課題が解決したからなのか…。それでも地域の宝である諏訪湖は住民のよりどころ。諏訪湖を考える人、想う人を訪ね、その気持ちに耳を傾けたい。 諏訪市出身で諏訪地方観光連盟諏訪エリア観光特使を務めるお笑いタレントの藤森慎吾さんのお気に入りは立石公園から見た諏訪湖。山に囲まれた盆地に広がる湖の存在感は「本当に美しい。テレビなどの撮影で訪れると、共演した皆さんにも喜ばれる。全国に誇
JR東日本が3月に実施するダイヤ改正で諏訪地方各駅の特急あずさの停車本数が減少する問題で、諏訪広域連合と諏訪地方の各市町村議会、商工会議所・商工会、観光協会などの代表が7日、長野市の同社長野支社を訪れ、停車本数減少を伴うダイヤ改正の見送りを伊藤悦郎支社長に要請した。要請後の会見で岡谷市の今井竜五市長は「伊藤支社長からは『ご理解いただきたい』の一言だけだった」と明かし、今後、JR本社にも要請する考えを示した。 塩尻市と同市商工会議所、木曽地域の8町村と各商工会も参加し、55人の要請団が同支社を訪問。22人が伊藤支社長と面談して要請書を手渡した。要請では、今後のダイヤ改正について地元市町村や商工・観光関係団体との事前協議することなども求めた。 非公開の要請後、諏訪市長の金子ゆかり連合長は、「上諏訪駅前の活性化に努めてきた矢先ということもあって大変なショックで、市民も衝撃が大きかったと思う」とし
JR上諏訪駅に停車する特急「あずさ」。来年3月のダイヤ改正で同駅では上下各1本のあずさが通過することになった JR東日本が来年3月16日に実施するダイヤ改正で、現在中央東線で運行する特急「あずさ」がすべて停車している上諏訪駅で上下各1本が通過することになった。下諏訪駅は停車本数が上下計16本から計4本に大幅に減少し、岡谷、富士見の各駅も減る。地元の経済や行政の関係者からは「住民生活や観光、経済などに影響が大きい」「納得できない」と反発の声が上がっている。 JR東日本長野支社によると、松本―新宿間の時間短縮を図るのが狙い。ダイヤ改正では茅野駅は上下計36本すべての停車を維持しており、新宿方面からの利用者が茅野駅で降りて普通列車に乗り換えることなどで「諏訪エリア全体の観光誘導を図りたい」とする。あずさに接続する普通列車の時刻も見直し、これまで48分の間隔があった上諏訪駅での乗り換え時間を5分に
県立長野図書館(長野市)や諏訪市図書館は27日、酒蔵が並ぶ同市内を歩き、情報を発信する催し「信州・酒ペディアin上諏訪」を開く。諏訪の日本酒にまつわる文化や歴史など得られた情報でインターネット百科事典「ウィキペディア」の記事を作り、世界に発信する。イベントを通して内容を編集する「ウィキペディアタウン」と呼ばれる方法で、諏訪市図書館によると、諏訪地域で取り組むのは初めて。 11月16~18日に長野市で開かれる日本酒やみそ、漬物といった発酵文化を発信する「全国発酵食品サミットinNAGANO」(実行委員会主催、事務局・県)のプレイベントとして企画した。 催しでは、まち歩きをしてから諏訪市図書館で郷土資料を調べてウィキペディアの記事にまとめる。参加者を班分けして何を調べるか担当を決める。長野図書館などによると、市内酒蔵のうち麗人と本金はウィキペディアを新設し、すでに記事がある舞姫、横笛、真澄は内
諏訪湖漁業協同組合は25日、通常総代会を諏訪市渋崎の諏訪湖漁協センターで開いた。2017年度(17年2月~18年1月)の決算は、16年7月に発生した魚類大量死の影響で17年春のワカサギ卵の他湖沼への販売ができなかったことから前年度比で売り上げが落ち込み、84万円の赤字決算となった。赤字は07年度以来で10年ぶりだが、武居薫組合長は「赤字幅を膨らませずに済んだ」と胸をなでおろした。 ワカサギ卵の販売は同組合の収入源の柱の一つで、大量死前の16年春は26億7355万粒を採り、他湖沼への販売実績は3704万円で、その年の事業収益の46%を占めていた。17年春の採卵量は大量死と冬場の魚食性鳥類の食害の影響でわずか900万粒と落ち込んだ。他湖沼からの提供や購入でなんとか4億5000万粒を確保し、放流した。 収入減を受け、役員報酬や人件費などを含めた経費削減に努めた他、ワカサギ資源が不十分ながらも回復
諏訪湖の環境改善に取り組む住民団体「諏訪湖クラブ」(沖野外輝夫会長)は5日、湖内の貧酸素状態の解消や湖底の腐泥(ヘドロ)の改善に向け、機械の力で水中に空気を送る実験を諏訪市の初島近くで始めた。湖上に留めた台船の上に酸素を含む超微細気泡「ナノバブル」の発生装置を取り付けた。5月半ば頃まで続ける。 実験は貧酸素などの対策で現実的な手法を開発するのが目的。ポンプでくみ上げた湖水とエアコンプレッサーから送り込まれる空気を同クラブが組み立てたナノバブル発生装置に送り、空気を多く含んだ水を湖底から出して課題解決を目指す。昨夏に岡谷市湊沖、昨秋に初島周辺で実験を行っている。春の実験では水温が上がり、生物の影響が大きくなる時期での同手法の効果を調べる。 今回の実験場所は初島から諏訪湖畔公園側に約15メートル離れた地点で、水深は約2メートル。同日は実験に協力するナノバブル発生装置メーカーの安斉管鉄(横浜市)
岡谷市が発祥の「寒の土用丑の日」(21日)を前にした17日、市内の保育園で給食やおやつにかば焼きなどを出す「うなぎ給食」が始まった。同市のうなぎ料理店でつくる「うなぎのまち岡谷の会」が協力。初日は聖ヨゼフ保育園岡谷の園児ら約100人が、地元の名物を味わった。 同園のメニューは、かば焼き8枚を細かくして、白ごまと一緒にご飯にまぜた「うなぎまぶしおにぎり」。子どもたちは昨夏のウナギに触れた体験を思い出しながら、笑顔で頬張った。年長の松井愛生ちゃん(6)は「甘くておいしい。もっと食べたい」と喜んでいた。 「うなぎ給食」は子どもの頃から郷土の食文化に親しんでもらおうと、市が2003年から実施している。2月下旬まで希望のあった市内の7小中学校でも提供される。
地区役員宅を封鎖して盆休みの延長を求める南箕輪村田畑の伝統行事「盆正月」が16日深夜から17日早朝にかけて行われた。玄関を封鎖された小林耕一区長(68)は「今年は手が込んでいるな」と頭を抱え、地区役員に盆休みを1日延長することを電話で伝えた。 小林区長宅には農作物の収穫コンテナや使われていなかった流し台、はしごなどが玄関を封鎖するように置かれ、正月と間違えるように鏡餅やしめ飾りも飾り付けられた。入り口の地面には石灰で「お正月」と書かれ、「封鎖なう。」などと書かれたメッセージボードも。 かつては青年会が取り組んでいたが、現在は地区PTAなどでつくる「田畑の伝統を守る会」が担当。村消防団も手助けしている。今年は20人ほどが前日の深夜に飾り付け、静かに去っていった―と思われる。午前6時ごろ”異変”に気づいた小林区長が玄関を開けようとしたところ「びくとも動かず」しかたなく勝手口から玄関に向かった。
諏訪清陵高校(諏訪市)の生物部の3年生3人が、8月2~4日に宮城県石巻市などで開く「第41回全国高校総合文化祭(みやぎ総文2017)」の自然科学部門の生物部門に県代表として出場する。テーマは「諏訪湖の植物プランクトンの季節変動とその要因」。昨年実験した湖水中の植物プランクトンの量と、水温や農地肥料の栄養塩類濃度との関係を、昨夏のワカサギ大量死の仮説を含めて、結果と考察を発表する。 出場するのは、前部長の藤森由登さん(17)=諏訪市=、副部長の小林奈央さん(18)=塩尻市=、小林楓さん(17)=富士見町=。生物部は毎年、諏訪湖のアオコの主成分の藍藻類と、春と秋に湖面を茶色にする珪藻類の、降雨量や水温との関係を調査してきた。 3人は流域河川から流れ込む栄養塩類の濃度が、プランクトンの季節変動の要因になるとの仮説を立てた。実験は昨年8月から10月まで実施。諏訪湖ヨットハーバーでプランクトンを採取
上伊那の若手飲食店主や山岳関係者らでつくる「アスタルプロジェクト」は26日、JR伊那市駅を早朝に出て南アルプス林道バスにつなぎ、公共交通だけで南アの「朝イチ登山」を可能にするジャンボタクシー(9人乗り)を試験運行すると発表した。都市圏の登山客のニーズに応えるとともに、前泊需要を生み、街中と山岳双方の活性化につなげる狙い。7月15日から10月8日までの間、土曜日を中心に28日間運行。先着予約制で運賃は無料とする。 個人・団体からの協賛金を用い、地元の白川タクシーに委託して運行する。午前5時に出発し、仙流荘(長谷)同6時5分発の林道バスに乗り継げるようにする。金曜夜に高速バスなどで伊那市入りすれば、翌朝から仙丈ケ岳などを目指せるようになる。土曜日と祝日前の日曜日に運行するほか、トップシーズンに当たる7月末から8月12日は毎日走らせる。 南アの登山者は増加傾向にあるが、北アや八ケ岳に比べて二次交
県、上下伊那3市、広域連合などでつくる「リニア中央新幹線整備を地域振興に活かす伊那谷自治体会議」(座長・阿部守一知事)は20日、飯田市の県飯田合同庁舎と長野市の県庁をインターネット回線で結んで開いた。リニアが開業する10年後を展望して広域的な2次交通を議論し、上伊那の首長が早期に交通体系の整備を要望。白鳥孝伊那市長はリニア開業を見据えた飯田線の高速化実現を図る前段として、特急あずさの同線乗り入れを要望した。 白鳥市長は飯田線の高速化について連携してJRと交渉するよう意見。JR各社と県内自治体などが協力して今年展開される観光キャンペーンにあわせ、特急あずさの乗り入れをJR側に打診することを求めた。「(実現すれば飯田線の高速化に向けた)一つの突破口になる」とした。 また、リニア県駅(飯田市)とJR飯田線の乗り換え新駅との結節方法や、国道153号を縦断するバス運行実現などの意見、提案が出された。
諏訪湖に注ぐ中門川の下流域で、諏訪市高島1の田中義広さん(90)がシジミを採っている。15年前の諏訪湖漁協役員時代に、自身が放流したシジミが自然繁殖したとみており「ハマグリぐらいの大型も採れるよ」と田中さん。「いい環境なのかねぇ」と不思議がりながら、貝採り用のじょれんを動かしている。 県水産試験場諏訪支場によると、諏訪湖では1970年以降、淡水では繁殖しないヤマトシジミが「丈夫」だとして放流されてきたが、淡水性シジミも試験的にまかれた記録がある。外見から種類を判別するのは困難だが、「淡水性であることは間違いなさそう」とみる。 田中さんによると、当時の役員が手分けをして1人20キロずつシジミを放流。大半は諏訪湖にまかれ、15年前の環境では生息できずに死滅したという。「中門川に放して正解だった」としつつ、あまりに数が採れるため、シジミ漁師が盛んに川を行き来していた時代から、延々と自然繁殖が続い
茅野市教育委員会は来年度、現在は水曜不在となっている市内小中学校の学校図書館司書を常駐化し、学校図書館の機能充実を図る方針を固めた。市教委は、学校図書館を教育活動の重要施設として捉え、「読書」「学習」「情報」の拠点として活用している。児童生徒や教職員が使いやすい環境を整えることで、言語活動や探求的な学習を充実していく考えだ。 市議会9月定例会で学校図書館の機能充実を求める矢島正恒氏の一般質問に対し、牛山英彦教育長は「読書を茅野市教育成立の基盤に据えている。できる限りの機能充実と人的体制の整備に努めたい」と述べ、学校図書館司書の増員を示唆した。 市教委によると、同市の学校図書館司書は20~60代の女性14人。小学校9校、中学校4校の計13校に各1人配置し、今年度増員した1人が大規模校の応援や新人司書の指導に当たっている。1日の勤務時間は小学校大規模校3校と中学校4校が7時間、その他の小学校は
岡谷市立岡谷図書館を拠点に活動する読み聞かせサークル「おはなしだいすきポポーの木」が3日、同館で「読み聞かせ講座2016」を開いた。道化師で清泉女学院短大幼児教育科教員の塚原成幸さん(49)=小布施町=が「見る人も演じる人も楽しくなる紙芝居」をテーマに、観客の心をつかむ演じ方を実演を交えて伝授した。 拍子木の音で来場者の関心を引きながら、「あんもちみっつ」「でんしゃがくるよ」「まんまるまんまたんたかたん」など4作品を披露。演じ方のポイントでは、声の変化や間の取り方、紙を抜くタイミングを挙げ、熟練の技を見せた。塚原さんは「子どもの文化として生まれた紙芝居だが、介護の現場で活用する試みも始まっている」と、紙芝居文化の広がりや魅力について語った。 大人から子どもまで約50人が参加した。観客と対話しながら軽妙な掛け合いで進む紙芝居に、来場者は夢中で見入り、大きな笑い声を響かせた。 市内で読み聞かせ
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