なぜ落ちた髪の毛は「汚いもの」に見えるのか?という話がありました。 キレイに手入れをしている髪の毛でも、床に落ちたとたん、なぜか「汚いもの」に見える。 これは、なぜだろうか? これについて、浮ヶ谷幸代 先生(相模女子大学 名誉教授)が説明していました。 落ちた髪の毛が「汚いもの」に見えるのは、あるべき所にないから。 髪の毛があるべき所は、頭。 自分の体から離れたとたん、微妙な存在になる。 自分のものなのか、それとも、自分のものではないのか、あいまいで、どっちつかずの微妙な存在。 頭の中で、うまく仕分けることのできない「微妙な存在」は、人を不安にさせる。 人間は、あるべき所にあるべき物があると、「いつも通りである」と安心する。 つまり、「日常をおびやかすものではない」と判断している。 髪の毛が、あるべき頭にある時は安心。 しかし、床に落ちた途端、微妙な存在になって、不安を感じてしまう。 更に