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1 掃除機|piece of resistance|森 絵都|webちくま
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1 掃除機|piece of resistance|森 絵都|webちくま
なんでそんなことにこだわるの? と言われるかも知れないが、人にはさまざま、どうしても譲れないこと... なんでそんなことにこだわるの? と言われるかも知れないが、人にはさまざま、どうしても譲れないことがあるものだ。奥様とは言わない、本に書き込みはしない、ご飯は最後の一粒まで食べる、日傘は差さない……等々。それは、世間には流されないぞ、というちょっとした抵抗。おおげさ? いやいや、そうとは限りません。嫌なのにはきっとワケがある。日常の小さな抵抗の物語をつづります。 裕美は日曜日の午後に必ず念入りな掃除をする。 玄関。廊下。浴室。洗面所。リビング。キッチン。階段。寝室。くわで田畑を耕すように掃除機を構え、自ら引いた順路に沿って、一週間分の塵埃を一網打尽にする。 夫との二人暮らしで、平日はどちらも仕事に出ているため、さほど汚れは溜まっていない。それでも、念には念とばかりに掃除機のヘッドを部屋から部屋へ、空間から空間へと隈なく行き渡らせていく。 唯一、夫である晋一の書斎を例外として。 名ばかりの書斎