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おみそ汁
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【カメラマン三島タカユキ】 都内で撮影が終わり、路駐のバイクにキーを差し込みまたがった。 前の道路に乗り入れ、赤信号で停まると、さっきまで撮影してくれていたカメラマンの三島君が、信号待ちしている背中が見えた。 オレはバイク、彼は徒歩。 その日はポカポカ陽気で、ビルに囲まれた交差点を車がどんどん抜けていく。 やがて信号が青に変わり、バイクを発車させる。 当然三島君も歩き出すと思ったら、彼は立ったまま動かない。 「何やってんだ?」とゆっくり右折させながら振り返ると、 彼は胸ポケットに入れてある小型のカメラを取り出し、 目の前の空をパシャリと撮った。 その時つくづく思った 「この人、よっぽど写真が好きなんだ」 ギターウルフはずっと三島君に撮ってもらっている。 「まあこの辺でいいんじゃないの」と自分が切り出さない限り、 彼はずっと撮る。 決して自分から見切りをつけようとしない。 いつもシャッターを
【人間失格GIRL】 新聞はよく読む方だと思う。 たまに音楽情報で、知らなかった名盤なんかが載っていて、 結構参考になる。 先日、レコード会社で新譜の取材の話が出て、そんな新聞の欄に オレ達も載りたいような事を伝えると、 レコード会社の担当が言うには、載せてもらうのはもちろん異論はない が、どれほどの効果があるか疑問だと返事が返ってきた。 聞くと、そこにいる全員が新聞を取っていなかった。 高校の後半に新聞配達をやっていた。 アパートなんかに配ると、自分が配る以外にも必ず何かしらの新聞が ズラッとドアに突き刺さっていて、ほとんどの家が新聞を取っていた。 だから今でも、当然ほとんどの人が新聞を取っていると錯覚していたが、 それは全くの間違いだった。 今はネットの時代だ、ちょっと考えればわかりそうなものだ。 むしろキャッチーな情報はネットの方が早い。 だが、ネット情報も誰かががんばってアップして
Guitar Wolf SEIJI OFFICIAL BLOG「フジヤマシャウト」Powered by アメブロ Guitar Wolf SEIJI OFFICIAL BLOG「フジヤマシャウト」Powered by アメブロ 【ゆるめるモ!】 中学の時だった。 田舎のレコードショップに貼られていたアイドルの水着のポスターを見て もの凄く驚いた。 「えッ、アイドルと同い年!」 ポスターにはプロフィールもド~ンっと載っていて、それを見ると そう書いてあった。 ウソだろう!? それまでアイドルと言えば、みんな自分よりお姉さんだ。 子供の頃の天地真理から始まり、百恵ちゃん、キャンディーズ、 ピンクレディ。 なのに、気がつくとアイドルと同い年だ。 驚きながらも、大人への性の階段がグッと目の前にせまってきた感覚を その時味わった。 あの頃はまだ一年一年の差が大きく、そして時間も今より少し長かった。
Guitar Wolf SEIJI OFFICIAL BLOG「フジヤマシャウト」Powered by アメブロ Guitar Wolf SEIJI OFFICIAL BLOG「フジヤマシャウト」Powered by アメブロ 【ニトロビール】 夏の工事現場はきつい。 特に、閉め切られた場所での作業は殺人的だ。 容赦なく男達の身体を搾る。 しかしそれと引き換えに、どの男も精悍な顔つきとなる。 たまに魂ぬかれたような顔しているヤツもいるが、そういう男はケガが多い。 オレは10数年工事現場にいた。 どの夏も激しく暑かった。 だが、一年の内に、夏を通らなければ、その年の男としての根性の量のような物 が欠けるような気もしていた。 汗の量がものすごい。 作業着がグッショリだ。ほとんどの連中が昼時にTシャツを着替える。 外食じゃなく、現場の弁当を食う時、必ず500mlのお茶を必ず2本買った。 1本はふ
Guitar Wolf SEIJI OFFICIAL BLOG「フジヤマシャウト」Powered by アメブロ Guitar Wolf SEIJI OFFICIAL BLOG「フジヤマシャウト」Powered by アメブロ 【RCサクセション】 「君はRCを認めるか!!」 高校2年の夏の深夜にラジオをつけた。その時DJが突然ラジオから 問いかけてきた。オレの耳はいきなりラジオに集中した。 ハガキが次々と読まれていく。僕は認める、私は認めない。 賛否両論の意見が飛ぶ。しかし、オレにはそれ以前の根本がさっぱり わからない。 「一体、RCって何だよ?日本のバンド?外国のバンド?」 だけどはるかかなたの夢の東京で、何か新しいムーブメントが 起きている事を感じた。テレビではわからない何かが起きている。 「それではここでいこう。RCサクセションで雨上がりの夜空に!!」 DJがコールする。ラジオから
Guitar Wolf SEIJI OFFICIAL BLOG「フジヤマシャウト」Powered by アメブロ Guitar Wolf SEIJI OFFICIAL BLOG「フジヤマシャウト」Powered by アメブロ 【ザ・クランプス】 「ギターウルフを首にするか、どうするか」 その話が持ち上がったのは、ダラスのショウの次の日だった。 次のライブの地であるヒューストンに向かう車の中で、スティーブから聞いた。 ハンドルを握ったまま振り向いたスティーブは、オレ達のアメリカでの ツアーマネージャーだ。 とりあえずヒューストンに行くという事になったが、車内でオレは憮然とした。 「チッ、首にするならしやがれ」 その数ヶ月前の日本。 オレは、自分たちのレーベルの社長である井手さんから電話をもらった。 「クランプスがギターウルフを全米ツアーの前座として指名してきています。 やりますか?」 井手
Guitar Wolf SEIJI OFFICIAL BLOG「フジヤマシャウト」Powered by アメブロGuitar Wolf SEIJI OFFICIAL BLOG「フジヤマシャウト」Powered by アメブロ 【古代出雲王朝の復活!!】 「出雲大社の参道の旅館の娘さんがメジャーデビューした」という話を聞いたのは、中学の時によく耳を傾けていた地元のラジオ放送だった。 へえ、隣町から芸能人が出たのかとうれしいようなちょっぴり不思議な感情。 「こんな田舎から芸能人なんてほんまかいな?」 まあ出ても一時だろうなと思った。 県外の誰かを出雲大社に案内する時は決まって入口の鳥居の前に立ち、ある方向を指さす。 「あの参道の右側の竹野屋という旅館が竹内まりやの実家だよ」と説明して冒頭の中学の頃の自分のラジオのエピソードをよく話す。 「山下達郎も来たのかな?」「そりゃそうだろう」とそんな会話
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