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会話術
news.yahoo.co.jp/byline/aoyamahiroyuki
熾烈な情報戦ウクライナをめぐる欧米諸国とロシアの対立をめぐって熾烈な情報戦が繰り広げられている。化学兵器や生物兵器使用の可能性、「外国人義勇兵」、つまり「傭兵」の戦闘参加に向けた準備がその典型だ。 これらの情報は、日本、そして欧米諸国では、ロシア側のプロパガンダだと一蹴されることが多い。「ウクライナ側がロシア軍に対して化学兵器を使用しようとしている」、「ロシア軍と戦うため世界中の過激派がウクライナをめざしている」といった言説は、あるいはロシア軍による化学兵器使用、傭兵の徴兵を正当化するためにロシア側が流した偽情報だとみなされている。 傭兵をめぐっては、ウクライナのヴォロジミール・ゼレンスキー大統領が2月27日に「国際義勇軍」の参集を呼び掛ける一方、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領は3月11日、ウクライナでの軍事作戦に加わりたい「志願兵」の参加を認めるべきとの見解を示した。 こうしたなか
「今世紀最悪の人道危機」に苛まれていたシリアから、「第二次大戦以来最大の紛争」と評されるようになっているウクライナに傭兵が入ったとの報道が相次いでいる。 関連記事■シリアの反体制派戦闘員がウクライナでロシアと戦う意思を表明、ウクライナ国籍のシリア人も民兵を結成 ■ウクライナでのロシアに対する「名誉ある戦い」を「ジハード」にしようとするシリアのイスラーム過激派 ■ウクライナ行きに備えるシリアの「傭兵」:自由、尊厳ではなく、混乱をもたらす欧米諸国の人道介入 ワグナー・グループと「ダーイシュ・ハンター」の戦闘員がウクライナへ英国に本社を置くパン・アラブ系メディアのアラビー・ジャディードは3月8日、シリアの反体制派を監視追跡するロシア軍部隊に勤務する複数筋の話として、ロシア民間軍事会社のワグナー・グループと民兵組織「ダーイシュ・ハンター(サーイドゥー・ダワーイシュ)」の戦闘員多数がシリアからウクラ
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が2月27日にロシア軍の侵略と戦う「国際義勇軍」への参加を各国に呼び掛けてから1週間が経った。 Twitter(@UKRinJPN)、現在は削除 欧米諸国、そして日本では、少なからぬ市民がウクライナ行きを志願し、各国政府は対応に追われていると報じられている。 侵略者や抑圧者の不正に抗議する平和的な連帯行動や経済制裁が、武器供与、資金援助、さらには戦闘員派遣といった過激な支援につながり、混乱とテロを助長するという流れは、これまでにも繰り返されてきた。 その最たる一例がシリア内戦であるが、人道主義を振りかざし執拗な干渉を続けた欧米諸国と、これを主権侵害だと非難して介入したロシアやイランによって「今世紀最悪の人道危機」と称される修羅場となったシリアも、ウクライナをめぐるNATOとロシアの紛争から自由ではいられない。 イドリブ県で「傭兵」リスト提出英国
力による現状変更――ロシアがウクライナでの特別軍事作戦を開始して以降、欧米諸国だけでなく、日本においても、ロシアの非を糾弾するフレーズとして多用されている。だが、それはロシアの専売特許ではない。ロシアを悪魔化することに躍起な西側陣営も同じようなことを何の躊躇もなく行っている。 米軍の車列に対峙するシリアの住民と兵士シリア・アラブ通信(SANA)が伝えたところによると、3月3日、トルコ国境に近いシリア北東部のハサカ県カーミシュリー市近郊で、住民が兵士らとともに、米軍の車列の通過を阻止し、これを退却させた。 事件が発生したのは、カーミシュリー市近郊のサーリヒーヤ村とダアドゥーシーヤ村の入口。 同市近郊の複数の地元筋の話によると、サーリヒーヤ村の住民とシリア軍兵士らはこの日、村を通過しようとした米軍とシリア民主軍の車列の進行を、同地の入口に設置されているシリア軍の検問所で阻止し、これを退却させた
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「革命」と「テロとの戦い」の正義は潰え、「復興」と「無関心」が新たな大義となった――2018年のシリアをめぐる動きはこう約言できよう。 2011年に「アラブの春」が波及して生じたいわゆるシリア内戦は、7年を経て事実上の終わりを迎えようとしている。むろん、戦争の古典的定義が当てはまらないこの紛争には、宣戦布告による「始まり」もなければ、終戦宣言による「終わり」もない。だが、諸外国の代理戦争、イスラーム国やアル=カーイダ系組織に対する「テロとの戦い」、シリア軍と反体制派の戦闘のどれをとってもほぼ決着している。 独裁の打倒、自由と尊厳の実現をめざす「シリア革命」は決して終わらない、そう口にする者もいる。だが、こうした言葉は、シリアを題材とした映画や演劇に触れた時のような感傷を呼び起こすことはあっても、現実を言い表していない。 イスラーム国の台頭を受けて、声高に主唱されるようになった「テロとの戦い
国際紛争としてのシリア内戦は終わった――筆者は拙稿「今こそ、シリアの人々の惨状を黙殺することは人道に対する最大の冒涜である」(Newsweek日本版、2017年9月23日)で、2017年後半のシリア情勢をこう約言した。 「国際紛争としての内戦」とは矛盾した表現ではある。だが、この奇妙な言い回しこそが、2011年3月に「アラブの春」が波及するかたちで発生したシリア内戦が辿った悲劇を言い当てているように思う。 今世紀最悪の人道危機シリア内戦は、バッシャール・アサド政権の強権に対する抗議行動に端を発し、当初は体制打倒(あるいは政権打倒、体制改革)の是非やその方法が争点だった。だがほどなく、欧米諸国、アラブ湾岸諸国、トルコが「人道」の立場から政権の正統性を否定し、反体制派への梃子入れを始めた。また、これを「主権」侵害と非難するロシアやイランが政権を全面支援していった。シリア内戦は「代理戦争」(pr
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