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会話術
news.yahoo.co.jp/byline/munekataakimasa
青空の日の悲しいしらせ 2023年2月22日、日本現存最古のロックバンドであるムーンライダーズのキーボーディスト、岡田徹が2023年2月14日にこの世を去っていたことが発表された。 夕刻、ムーンライダーズのメンバーたちは、次々とTwitterに青空の写真を投稿していた。鈴木慶一、武川雅寛、鈴木博文、白井良明、夏秋文尚、そしてサポート・メンバーである澤部渡(スカート)、佐藤優介も。何かのしらせだろうか――しかし、メンバーの死去など想像もしなかった。 なぜなら私は、2023年1月22日にムーンライダーズのファンクラブ「moonriders family trust」のイベントで、岡田徹の姿を見て、彼の演奏を聴いたばかりだったのだ。その日の新代田Feverでイベントは、トークパートで始まり、ライヴパートは、2023年1月11日にこの世を去った高橋幸宏が好きだったという「9月の海はクラゲの海」で幕
高橋幸宏にインタビューをしたのはただ一度、2009年のアルバム『Page By Page』のリリース時、「MUSIC MAGAZINE」2009年4月号での取材だったと記憶している。 ドアの向こうの高橋幸宏の第一印象は、どこかナーヴァス。それは一時期の彼の作品から受けたイメージと重なった。しかし、1985年の『Once A Fool,…』で、当時中学生だった私が初めて高橋幸宏のソロ・アルバムを聴き、T・E・N・TからEAST WORLDまでのソロ・アルバム、つまり1980年代後半から1990年代前半の作品群を特に愛聴してきたことを話すと、高橋幸宏の表情は柔らかになった。その時代が好きだと言ってくれる人もいるんだよね、というようなことを楽しげに話してくれたことを思いだす。自身がキュレーターを務めるフェス「WORLD HAPPINESS」では、ファンから「ユキヒロ!」という歓声が飛ぶことについ
2022年3月30日、代官山UNITで開催されたnuance(ヌュアンス)のワンマンライヴ「nuance misaki last oneman live [f-u]」は、予想外の展開を見せながら終わった。イベント名にもあるように、メンバーのmisakiの脱退ライヴ。2021年12月15日に、メンバーだったみおが脱退したのに続く、わずか4か月後の脱退劇だった。 これからは私が一番近くで応援しています――nuance、みお脱退ライヴレポート(2021/12/16) nuanceは、2017年に結成された横浜のグループ。メンバー、プロデューサーのフジサキケンタロウ、サウンド・プロデューサーの佐藤嘉風の全員が横浜在住という生粋のローカル・アイドル・グループだ。2020年と2021年にはKT Zepp Yokohamaでワンマンライヴを開催している。ながらくmisaki、珠理、わか、みおの4人で活動
原点のライヴハウスから「BiSHらしい」解散発表 BiSHが、2021年12月24日に開催された生配信ライヴ「THiS is FOR BiSH」で、2023年での解散を発表した。 前日に急遽開催が告知された「THiS is FOR BiSH」を午前8時からスタートし、その場所は2015年5月31日に初のワンマンライヴ「THiS IS FOR BiS」を開催した中野heavysick ZERO。70人もいれば満杯になる小さなライヴハウスだ。そこで歌われだしたのは、2015年のファースト・アルバム『Brand-new idol SHiT』の楽曲群。原点に立ち返りながらも、そこから日本テレビ系「スッキリ」に生中継出演して解散発表をするという、今のBiSHの規模らしい解散発表であった。 そして、2021年12月31日に「第72回NHK紅白歌合戦」出演をひかえての解散発表というのも、実にBiSHらし
「北陸の蒼い彗星」というキャッチコピーで活動してきた富山県のソロ・アイドルの空野青空が、でんぱ組.incなどを擁するディアステージへの所属を発表したのは2019年11月27日のことだった。さらに本日2019年12月15日に、かねてからメンバーを募集していたアルカナプロジェクトへの参加が発表された。アニメ関連のレーベルであるランティスと、ディアステージが共同で開催したオーディションから生まれたアルカナプロジェクトは、2020年のアニソンタイアップが決定しており、ランティスからのメジャー・デビューも予定されている。大きな飛躍のチャンスをつかんだ空野青空が、今回の大きな「変化」を選んだ理由を、Yahoo!ニュース個人の独占取材に語ってくれた。 アルカナプロジェクトのアーティスト写真。右から2人目が空野青空。(提供:ディアステージ)自分たちだけでやれないことも6年目にして見えてきた――ソロとしてデ
2019年10月25日に放送された「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に椎名林檎が出演したところ、鼻に色を塗った男たちがバンドメンバーにいた。 彼らの名は、H ZETTRIO(エイチゼットリオ)。Twitterのbioには「私たちは鼻に色がついているピアノトリオです」とのみ書かれている。ピアノのH ZETT M(青鼻)、ベースのH ZETT NIRE(赤鼻)、ドラムのH ZETT KOU(銀鼻)による3人組だ。 「ミュージックステーション」では椎名林檎が「公然の秘密」を披露したが、そのMVには、H ZETT Mが「ヒイズミマサユ機」名義で出演している。さまざまな名前を持つ彼と椎名林檎との関りは、2003年にさかのぼる。 ヒイズミマサユ機は、1999年に結成された5人組ジャズ・インストルメンタル・バンドのPE'Zで、ピアノ、キーボードを担当していた。そして、椎名林檎のバックバンドとし
私たちはなぜ郷愁を求めるのだろうか。なぜ暮らしてきた街に愛着を持つのだろうか。なぜ遠い街に思いをよせることができるのだろうか。なぜ存在しない街の物語に没入できるのだろうか。 そんなとりとめもない問いかけが脳裏に浮かんでは消えた。2019年4月25日に渋谷TSUTAYA O-EASTで開催されたnuance(ヌュアンス)のワンマンライヴ「nuance 2nd anniversary 4th oneman 4th minialbum『town』 レコ発ワンマンライブ~はじめましてヌュアンスです。~」でのことだ。 nuance(撮影:梅原美侑)nuanceは神奈川県横浜市のアイドル・グループ。2017年に結成された。メンバーはmisaki、珠理、わか、みおの4人。全員が横浜市在住だ。 この日のワンマンライヴは、4枚目のミニ・アルバム「town」のリリースを記念したもの。「town」には、街に暮ら
ソロ・アイドルの寺嶋由芙がリリースしたニュー・シングル「いい女をよろしく」の作詞は、彼女と同世代の作詞家である児玉雨子。歌詞のキーワードである「いい女」の謎を解き明かすべく対談を企画したところ、児玉雨子が実は3年前の「ある事件」をきっかけに寺嶋由芙に勇気をもらっていた事実が判明。ときに児玉雨子の息も荒くなったほどの寺嶋由芙への想いとは……? 私、すごくいい女なのに、あんまり誰にも気づかれないんです――レコーディングには児玉さんも立ち会ったそうですが、その前から面識はあったんですか? 児玉雨子 お名前はもちろん存じあげていました。 寺嶋由芙 私ももちろん。 ――どんなきっかけで、児玉さんは寺嶋さんの名前を知ってたんですか? 児玉雨子 「#ゆーふらいと」(2015年の寺嶋由芙のソロ・デビュー・シングル)について竹中先生(竹中夏海。振付師。寺嶋由芙の『いい女によろしく』の振付も担当)がSN
寺嶋由芙が2018年10月17日にリリースするニュー・シングル「君にトロピタイナ」は、題して「トロピカルミネアポリスユーロ歌謡」。その作詞作曲編曲とプロデュースを担当したのは、NONA REEVESの西寺郷太だ。彼が寺嶋由芙の「君にトロピタイナ」にミネアポリス要素として投入したのは、プリンスがかつてプロデュースしたシーラ・Eの「The Glamorous Life」という大ネタだった。2015年には「プリンス論」も著した西寺郷太が、「The Glamorous Life」の要素を寺嶋由芙に託したのはなぜだろう? そして、西寺郷太が考える「アイドル」の概念とは? 西寺郷太と寺嶋由芙の対談は、もうすぐソロ活動5周年を迎える寺嶋由芙の今後を照らしだすものにもなった。 西寺郷太(提供:ココモ・ブラザーズ)寺嶋由芙(提供:ディアステージ)出会いは6月の「矢野フェス2018」――おふたりの出会いは、2
Dorothy Little Happyの高橋麻里が、声優・高橋麻里としてキャラクターソングを歌う取り組みを行っている。そのひとつが「ヒカリノサキヘ」だ。これは、2018年8月10日の「コミックマーケット94」で体験版が頒布されるゲーム「キミを見つけた、ヒカリを灯すうた。」(ガチ恋ファクトリー)に収録されるものだ。キャラクターソングとは言え、高橋麻里の歌唱による音源が国内で聴けるのは約14か月ぶりとなる。 さらに「キミを見つけた、ヒカリを灯すうた。」には、「新菜まこ」から改名してフリーとなった音沖まこによる「Take a step」(役名の『水崎愛栞』として収録)、音沖まことモデルの岩瀬唯奈によるユニット「なまちゃ」の「夢は始まったばかり」も収録される。 今回は、それぞれに新しい活動をする夏に向けてレコーディングを行った高橋麻里と音沖まこに話を聞いた。なお、取材場所で知ったのは、実はふたり
アイドルシンガーソングライターとして活動し、2017年9月22日にはZepp DiverCity(TOKYO)でのワンマンライヴも成功させた里咲りさが、2018年4月23日に突然活動名義を「Pinokko」に変更した。 ……と文章にすると1行の話だが、里咲りさ名義のCDは現行流通分をもって廃盤にするなど、過去の活動を投げ捨てる勢いで彼女は変わろうとしている。そもそも、Zepp DiverCity(TOKYO)でのワンマンライヴを成功させた、いわゆる「Zeppアーティスト」が改名するのはただごとではない。 里咲りさのZepp DiverCity(TOKYO)ワンマンライヴが「伝説」になった理由 里咲りさがPinokkoとなることに、従来のファンが大きく反応しているとは言いがたい。「迷走」ととらえているファンもいるだろう。 一方で、OTOTOYから無料配信されたデジタル・シングル「Resusc
4年にわたる3人の関り ウルフルズ、氣志團、ナンバーガール、Base Ball Bear、相対性理論などを世に送りだしてきたプロデューサー・加茂啓太郎。彼が育成を手がけたアーティストの新譜が、10月から11月にかけてリリースされる。 一枚は、2017年10月25日にリリースされたrionosのメジャー・デビュー・シングル「ハシタイロ」。そして、加茂啓太郎が直接プロデュースしている、寺嶋由芙のニュー・シングル「知らない誰かに抱かれてもいい」が11月8日にリリースされ、フィロソフィーのダンスのセカンド・アルバム「ザ・ファウンダー」も11月22日にリリースされる。 寺嶋由芙が2013年にソロ活動を開始した最初期から関わっているのが加茂啓太郎とrionosでもある。実に4年だ。寺嶋由芙の「知らない誰かに抱かれてもいい」でも、加茂啓太郎がプロデューサーとディレクターを兼任し、rionosは「知らない
寺嶋由芙にとって過去最大規模のツアーアーティストが過去最大規模のツアーをするときは、可能な限り行ったほうがいい。久しぶりにそんな感覚に突き動かされたのが、寺嶋由芙のワンマンツアー「『寺嶋由芙の会いに行くつもり』supported by japanぐる~ヴ(BS朝日)」だった。グループ・アイドル全盛の現在において、前作のシングル「わたしを旅行につれてって」がデイリー9位を記録したソロ・アイドル、寺嶋由芙の全国ツアーである。 ここでは全国8公演のうち、2017年10月28日にLIVEHOUSE CBで開催された福岡公演、10月29日にCAVE BEで開催された広島公演をレポートしたい。 ツアーは10月14日の千葉公演からスタート。福岡、広島でのワンマンライヴは寺嶋由芙にとって初。特に福岡公演は、彼女にとって初めての九州でのワンマンライヴでもあった。 2017年10月28日福岡LIVEHOUSE
寺嶋由芙が、ディアステージとテイチクエンタテインメントに移籍して2枚目となるシングル「わたしを旅行につれてって」を2017年7月12日にリリースする。 「わたしを旅行につれてって」は、元SUPERCARのメンバーにして、作詞家としても多数のヒット曲を手がけてきた、いしわたり淳治が作詞。しかも、彼氏と初めて旅行に行く女の子の心情を歌い、CDジャケットやMVでは水着姿も披露するなど、「ゆふぃすと」と呼ばれるファンをこれでもかというほど病ませるクリエイティヴだ。あまりにも病ませるので、逆に大好評である。 また、「わたしを旅行につれてって」の通常盤と初回限定盤Bに収録されているカップリング曲「夏'n ON-DO」は、怒髪天の増子直純作詞、上原子友康作曲による音頭だ。増子直純、そして成瀬瑛美(でんぱ組.inc)によるコーラスもユーモアに満ちている。 今回はその成瀬瑛美に加えて、寺嶋由芙のソロ・キャリ
2017年3月22日にリリースされる寺嶋由芙のシングル「天使のテレパシー」のカップリング曲「終点、ワ・タ・シ。」は不思議な楽曲だ。演歌といえば演歌なのだが、歌っているのは寺嶋由芙というアイドル。タイトル曲の「天使のテレパシー」は1980年代の香りもするポップスなのに、カップリングの「終点、ワ・タ・シ。」は突然の演歌なのだ。 また、作詞作曲を担当した町あかりは、1970〜1980年代の歌謡曲を愛するシンガーソングライターとして知られているが、一般的な「演歌」を作っているイメージはない。さらに編曲の宮野弦士になると、多くの楽曲を手がけている「フィロソフィーのダンス」でのファンキーなサウンドのイメージが強く、演歌の編曲を担当したことに少なからず驚いた。 この20代の3人を中心として生まれた演歌「終点、ワ・タ・シ。」は、パスティーシュのようでいて、演歌というジャンルへの批評性をも感じさせる。そもそ
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