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おみそ汁
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高齢化の影響もあって、手術ができないがん患者さんが増えています。 「手術ができない」というのは、「治す方法がない」とイコールなのか……? 今回は、「手術ができない」ことの本当の意味に迫ります。 「手術できないなら、もう治る見込みはない」のか? 「あなたはがんです」 医療機関を受診してこう言われたら、誰であってもショックなはずです。 その上、「残念ながら、手術はできません。」なんて言われたら、ショックどころではありませんね。 では、そう言われたらあきらめるしかないのでしょうか? そんなことはありません。 「手術ができないなら、もう治らないんだ……」 このようにあきらめてしまった瞬間、がんが治る可能性は消えてしまいます。 実は、手術ができないがんを患っている方でも、治療できることがあるのです。 その方法は、放射線治療です。放射線治療は、がんによっては手術と同等の治療効果を望めます。高度放射線治
がんの診断には色々な画像診断機器が使われています。今回はその中からCTとMRIを取り上げます。 どちらもがん診断にかかわらず有名な画像診断機器ですが、その仕組みや違いをしっかりと知っている人は意外と少ないものです。 両者の違いを見ていきましょう。 CT検査とは CTというのは、英語のComputed Tomographyの頭文字をとった略称で、日本語では、コンピュータ断層撮影と言います。 本来のCTと言うのは広い範囲の機器を指す言葉ですが、日本でCTと言って指されるのは、ほぼ間違いなくX線を使ったCT装置です。 今回も、このX線を使ったCT装置についてお話します。 CTは、体の周りを回転するようにしながらX線を照射します。そうして身体を透過したX線の量を検出器で測定します。 この測定値をコンピュータで計算することで、体を輪切りにしたかのような「断層写真」を撮影するのです。 検査には、造影剤
高齢化が進み、手術も抗がん剤治療も行えないがん患者が増えています。それに伴い、放射線治療の必要性はどんどん高まっています。 しかし、日本ではいつまでも、放射線治療はがん治療の第一選択肢として認知されません。 手術の後に行うものである、または、延命を目的に行われるものである、このような考えが広がっています。 一方、欧米に目を向けてみると、そこには全く別の世界が広がっています。 放射線治療を第一選択肢としてとらえた、患者さんのQOL(生活の質)に重点を置いた治療方針がごく一般的になっています。 なぜ欧米で放射線治療が選ばれてきたのか、一緒に見ていきましょう。 実は放射線治療はオールマイティ 放射線治療には、広い適応範囲があります。 脳腫瘍、頭頚部がん(口腔やのどにできるがん、舌がん、喉頭がん、咽頭がんなど)、皮膚がん、食道がん、肺がん、乳がん、肝臓がん、すい臓がん、腎臓がん、膀胱がん、卵巣がん
「私はもう年だから、がんの治療はしたくない」 こんなことをおっしゃる高齢者の方が多くいます。もう先が短くないのだから、辛いことはしたくない、という気持ちから出るのでしょう。 しかし、がんの治療というのは必ずしも辛く苦しいものではありません。これからお話することを知っておいていただければ、きっと「治療してみようかな」という気持ちになると思います。 今回は、高齢者とがん治療についてのお話です。 高齢者って何歳から? 高齢者とよく耳にしますが、正確には何歳の方のことを指すかご存知ですか? 60歳か、それとも65歳か。 最近の60代は若いですからね、もしかしたら70代以上でしょうか? 調べてみると、「高齢者」の定義は色々あることが分かります。例えば国際連合(いわゆる国連)では、高齢者は60歳以上と定義されている一方、WHOと呼ばれる世界保健機関では65歳以上と定義しています。 日本の医療に関する法
放射線治療には、様々な機器が使われます。今回は最新機器の一つである「サイバーナイフ」取り上げます。 サイバーナイフは大きなロボットアームのような外観をしています。定位放射線治療を行う機器で、放射線をがんにピンポイントで照射することを得意としています。 今回は、サイバーナイフの特長や、得意としているがんの種類を見ていきましょう。 身体の固定が楽になったサイバーナイフ 放射線治療の段階の一つに、位置決めというものがあります。文字通り、患者さんの体のどの位置にどの角度で放射線を当てるかを決定する段階ですが、これがとても大切なのです。 この位置取りを上手くできるかどうかで、がんへの効果はもちろん、患者さんの体に現れる副作用の強さも決定します。 位置決めはCTを使って行われます。CTでがんやその周囲の様子を撮影し、計算することで、放射線を照射する最適な向きや角度を探っていきます。 パソコン上で位置が
高齢化社会が進む中、放射線治療の需要は急増中です。 そんな社会の求めに応じてか、近年、放射線治療に関する研究も飛躍的に進んでいます。 今回取り上げるのは、最新のがん治療の一つ、陽子線がん治療です。 陽子線がん治療の基本を押さえながら、陽子線がん治療に向いているがんや今後の課題についてお話します。 陽子線がん治療は放射線の一種です 陽子線がん治療に使われる「陽子線」は放射線の一種です。重粒子線という放射線と合わせて「粒子線」と呼ばれます。 陽子線は水素から作られます。水素原子から電子を取り去ると、1個の陽子が残ります。水素原子は、1個の電子と1個の陽子から成り立っているからです。 この水素原子の陽子を加速器で光速に近い速度まで加速し、磁石で曲げながらがんにぶつけるのが陽子線がん治療です。 ちなみに、もう一つ挙げた粒子線、重粒子線を使ったがん治療では一般に炭素の原子核が使われます。 重粒子線、
日本でも「セカンド・オピニオン」という言葉が広く知られるようになりました。しかし、言葉は知っていても実際にセカンド・オピニオンを受ける方は、まだまだ少ないのが現状です。 今回は、セカンド・オピニオンを受ける方がなかなか日本で増えない理由について一緒に見ていきましょう。 信頼するからこそぶつけられる疑問 がんという診断を受け入れるのは簡単ではありません。いきなり「あなたはがんで、こうした治療法があります」と言われれば、困惑して当然です。 患者さん本人にも、周囲の方々にも「本当にがんなのか?」「その治療法が本当に最適なのか?」「この先生の診断は確かなのか?」と様々な疑問が浮かぶものです。 がんの治療に欠かせないのが、患者さんが医師を「信じる」気持ちです。 ここで間違えて欲しくないのは、「信じる」と「言いなりになる」が同じではないということです。 がんの治療で医師を「信じる」と言うのは、「自分の
がんの画像診断機器の中には、特定の部位のがんに特化したものがあります。今回取り上げるのは、乳がんの診断やリ・ステージングに特化した3つの画像診断機器です。 3つの診断機器とは「トモシンセシス」「PEM」、そして「ABVS」です。 どれもあまり一般に知られていない名前ですが、いずれも乳がんの確実な診断やリ・ステージングに欠かせない機器です。どういう仕組みで、どういう風に役立つのか、いっしょに見ていきましょう。 トモシンセシスはマンモグラフィの3D版 乳がんと言えばマンモグラフィ、そう言っても過言でないくらい、ここ数年でマンモグラフィはすっかり有名になりました。 マンモグラフィは、乳房を透明な板で挟んで撮影するX線撮影装置、つまりはレントゲン装置です。乳房をつぶすように挟むので「痛い」と言われる方も少なくありません。 レントゲンですので、当然診断に用いる画像は平面のものです。 一方で、立体的に
手術に劣らない優れたがん治療法である放射線治療ですが、「万能か?」と問われると、残念ながらそうではありません。がんの中には、放射線治療が効きにくいものがあります。 今回は、放射線治療が効きにくいがんについてのお話です。 がん細胞にも「感受性」がある 放射線治療を施して、よく効くがんもあれば、あまり効かないがんもあります。 それぞれ、よく効くがんは「放射線の感受性が高い」、あまり効かないがんは「放射線の感受性が低い」と表現します。 がんの放射線感受性を決める要因はいくつかあります。一つずつ見てみましょう。 細胞分裂が頻繁 細胞が未熟である 細胞内の酸素が豊富 細胞分裂が頻繁 放射線治療は、細胞分裂しているときにしか効果がありません。 そのため、頻繁に細胞分裂を繰り返しているがん細胞であればあるほど、放射線感受性が高くなります。 細胞が未熟である 細胞は、細胞分裂を繰り返す程に成熟していきます
がんの診断に使われる画像診断については、ハード面、ソフト面ともにここ数十年で大きな躍進を遂げています。新しい装置が普及していることで、早期発見の機会も増えました。 ところで、「早期発見」がどんな段階での発見を指しているかご存知ですか? ここでは、早期発見の定義と、がんの早期発見がもたらすメリット、そしてその早期発見を実現可能にした最新画像診断機器についてお話します。 がんの「早期発見」ってどんな意味? がんは大きく「早期がん」「進行がん」「末期がん」の3種類に分けられます。 よく耳にする「早期発見」とは、がんが「早期がん」のうちに見つかったという意味です。 早期がんと言うと、できてすぐという感じがしますが、必ずしもそうではありません。がん細胞ががんとして発見できるためには、分裂を最低30回程度している必要があると言われています。 そしてその30回の分裂には、10~15年もかかるのです。 早
従来の放射線治療装置はCTやMRIと同じようなドーム型でした。しかし、サイバーナイフにはドームはなく、代わりに大きなロボットアームが搭載されています。 今まで、限定した方向や部位にしか照射できなかった放射線が、自由自在に様々な角度から照射できるようになる――。このロボットアームの搭載は、衝撃的なものでした。 今回はサイバーナイフのロボットアームを使った治療についてのお話です。 ベンツを組み立てているものと同じロボットアーム サイバーナイフに搭載されているロボットアームは、ベンツなどの自動車工場で精密な組み立て作業に用いられているものと同じです。 0.1mmの精度で前後左右上下に反復運動可能な6軸の関節が付いています。 患者さんが静止していれば、1㎜未満の精度で位置決めが行えます。 患者さんを中心に360度自由に動かすことができ、今までは放射線を当てることができなかった部位や角度での照射も可
日本全体の高齢化が進む中で、がん患者さんの高齢化も進んでいます。それはつまり、手術や抗がん剤での治療が行えないがん患者さんが増加していることを意味しています。 手術も抗がん剤も使えないがん患者さんにとって、救世主となり得るのが放射線治療です。 ですが残念なことに、放射線治療は誤解されがちな治療法です。 今回は、「放射線治療は副作用がきつい」という誤解を解くためのお話をさせて頂こうと思います。 放射線治療の副作用に関する誤解 「放射線治療では、つらい副作用が避けられないのでは……」こう思っている方は多いでしょうが、これは大きな誤解です。 今回は、このことについてお話をしていきます。 ここで想像される「つらい副作用」と言うのは、何でしょうか。多くの方が想像するのが、おう吐や脱毛だと思います。 また、どんどんと体力が削られていき、痩せて弱っていく……。そんなイメージを持たれている方もいるかもしれ
今回は、「放射線治療は、延命目的に行われるものだ」という誤解についてのお話です。 放射線治療は本来、手術と同等かそれ以上のポテンシャルを持つ治療法です。 にもかかわらず、なぜか「延命目的」のようなマイナスイメージを持たれる方が少なくありません。 がんの三大治療法「放射線治療」「手術」「抗がん剤治療」には、それぞれ得意分野とある種の役割分担が存在しています。 それぞれの治療法を見比べながら、「放射線治療は延命目的」という誤解を解いていきたいと思います。 放射線治療は延命を目的とした治療ではない 放射線治療が延命目的と勘違いされがちな背景には、日本の医療事情があります。 「がんと診断されれば、まず手術」という固定概念が一因でしょう。 過去、日本では、手術の後や手術ができないケースで放射線治療が行われることが多々ありました。 放射線治療にたどり着いた時点で、すでに手の施しようがない状態になってい
高齢化が進むにつれ、日本のがん患者数は増加の一途を辿っています。高齢になってからがんが発見されるいわゆる「長寿がん」の方も増えました。 がんの三大治療法の内、手術と抗がん剤治療は、残念ながら高齢で体力のない方に施すことはできません。がんを治すどころか、治療によって逆に命を縮めてしまう危険すらあります。 三大治療法の最後の一つ、放射線治療であれば、患者を選ばずに、有益な治療を施すことができます。 ですが、放射線治療は多くの誤解を受けています。 残念なことです。 今回は、そんな誤解の一つ「放射線治療は手術の後に行うもの」についてお話をさせて下さい。 「がん治療はまず手術」という思い込み がん治療と言えば手術。 こういうイメージを持つ方は多いと思います。 がんを切り取ってしまうことができる手術は、がん治療として最高だという思い込みもよく耳にします。 なぜ、日本ではこのような「手術ファースト」のイ
超高齢化社会に突入し、がんの患者数は増えています。そしてそれと同時に、手術や抗がん剤治療を受けられない患者さんの数も増えています。 そんな時代だからこそ、がんの放射線治療がさらに重要な意義を持つようになりました。 しかし、残念なことに、放射線治療には多くの誤解がまかり通っています。ここで放射線治療についての誤解をお話し、放射線治療を正しく理解していただきたいと思います。 放射線でがんを焼いているという誤解 放射線治療は、放射線でがんを「焼く」治療法。そう思っている方は少なくないようです。 レーザービームでジューっと焼く、そんなイメージでしょうか。同時に「熱い」「痛い」「怖い」のイメージも付きまといます。 放射線そのものに対して恐怖心を持つ方も多いですね。 放射線治療はがんを「焼く」というのは誤解です。もちろん、照射中に熱いということもありません。 実際、放射線治療は高温ではありません。 ち
がんは早期に発見することに越したことはありません。 早期に発見できれば、治療の選択肢は広がり、治療はより簡単になり、再発の危険性も減少します。 ですが、早期発見すればそれだけでいいのかと言えば、答えはノーです。私が、早期発見と同じ位大切だと思っているのが、セカンド・オピニオンです。 セカンド・オピニオンとは何なのか、セカンド・オピニオンを受けることにどのようなメリットがあるのか、今回はそんなお話です。 セカンド・オピニオンって何? セカンドオピニオンは、直訳すると「第二の意見」です。日本で主に医療の分野において、主治医以外の専門医の意見を仰ぐことを指す言葉です。 と言っても、ただ他の医者の意見を聞きに行くのではなく、きちんと主治医に「診療情報提供書」という書類を作成してもらい、今までの検査結果を提供して受診するのが正式な形です。 決して、主治医に内緒で行くものではありませんよ。 しかし、ど
がんの3大治療の一つに数えられる放射線治療ですが、言葉として広く知られているにもかかわらず、その実態についてはひどく誤解を受けているようです。正しい知識を一緒に見ていきましょう。 がんの3大治療法とは? 医療の進歩は日進月歩と言いますが、がん治療もその例にもれず、この四半世紀位の間に目まぐるしい進歩を遂げています。 その昔、がんは「不治の病」と言われていました。がんになったらあとは死ぬだけ……と思われていたわけですね。ところが、現在では様々な治療法が確立し、がん=死という図式は崩れつつあります。 それは数字にも表れており、高齢化を考慮しない純粋な死亡率は減少し、がん治療でよく耳にする5年生存率は多くの部位で高くなっているのです。 がんには3大治療法と呼ばれる3つの代表的な治療法が存在します。「手術」「抗がん剤治療」そして「放射線治療」です。まずはそれぞれの治療法を説明しましょう。 それぞれ
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