西の超名門・灘高校(撮影/編集部・福井しほ) 東京大や京都大、国公立医学部に毎年多くの生徒を送り出している西の超名門・灘高校。今春も94人が東大に、51人が京大に合格。最難関の東大理科三類には12人が合格した。志望校合格の裏側にある、「効率的」な考え方に迫った。 【写真】灘の生徒はどんな本を読む? 図書館はこちら! * * * 「進路指導がないというと言い過ぎだけど、生徒に『ここ受けます』と言われたら、『頑張ってね』というだけなんです」 そう話すのは、校長の海保雅一さんだ。灘は兵庫県にある中高一貫の男子校で、昨年、“史上最年少市長”として話題をさらった高島崚輔・芦屋市長(27)の母校でもある。 高島市長が東京大を中退後にハーバード大を卒業したように、同校では東大に進む生徒が多い。23年に66人、22年に62人、21年に75人が東大に現役合格。さらに、京都大を見ても23年に32人、22年