新型コロナウイルス感染拡大の収束の目途が未だ見えないなか、本格的な冬を目前に日本各地で再び感染者数が増加してきました。大阪府の感染者数も増加傾向にあり、そのなかでも大阪市の陽性率の高さはひと際目立っています。大阪府・大阪市に焦点をあて、現状のコロナ陽性者数、陽性率、現在の検査体制について整理します。 大阪市は大阪府人口の3分の1を占めますが、今年秋口から11月初旬までの間、実施検査数は府全体の検査数の3分の1弱、新規陽性者は府の半分強を占め、陽性率は府平均の倍という比率で、推移しています(下表・下グラフ)。 今年3月4日にPCR検査が保険収載されて以降、すでに半年以上経過していますが、大阪市では高い陽性率にも関わらず検査数は伸びていません。「行政検査の委託」医療機関数が少ないことがその要因と考えられます。同じ大阪府でも、多くの衛星市では、既に集合契約が締結されており、一定数のPCR検査等が