東京都内の雑居ビルの1階が「誰でも無料で利用できる喫煙所」に変わるケースが増えている。どうやって収益を生んでいるのか。都内約50カ所で喫煙所を運営するスキマデパートの芳屋昌治社長に、儲けのカラクリを聞いた――。(聞き手・構成=ルポライター・昼間たかし) 喫煙所に目をつけた自販機会社の狙い ――無料喫煙所「paspa」を始めたきっかけを教えてください。 2019年、代々木駅前に喫煙所を設置したのが始まりです。現在は千代田区、中央区、港区、台東区など都内約50カ所を運営しています。口コミで広がり、月間利用者は延べ100万人に達しています。1日平均で延べ4万~5万人の方々にご利用をいただいております。