価格を決める---数種類のデータを提供すれば十分

商品・サービスの値決めは、いかなる企業にとっても重要な業務だ。「価格の決め方次第で、粗利を1～3％改善できるという調査結果が出ている」とアクセンチュアの中西正財務・経営管理グループ統括パートナーは話す。 重要な業務だからといって、現場に多種多様なデータを提供する必要などない。価格決定の担当者はその道のプロ。ほんの数種類のデータを提供すれば十分だ。 参考情報を三つに絞るガリバー 中古車販売大手のガリバーインターナショナルの本社。パソコンの画面には、同社が買い取ったミニバンの情報が映っている。中古車1台ごとに、販売価格を担当者が決めているのだ（図1）。 パソコンの画面には、そのミニバンの販売価格の目安として、システムが計算した「推奨販売価格」が表示してある。担当者はその価格を参考にしながら、値段を付ける。 値付け作業のスピードは速い。作業は1台につき10分弱だ。担当者は次々に価格を決めていく。

[hiroomi]

担当者に気付かせる機能