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会話術
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昭和40年(1965年)3月14日に発生した札内川十の沢雪崩事故で亡くなられた北大山岳部沢田義一リーダーが、5万分の1地形図2枚の裏に書き残した手記(遺書)の全文です。 (この遭難事故について詳しくは「札内川十の沢大雪崩事故」を読んでみて下さい。) 沢田リーダー手記(全文) 3月14日(日?)の深夜2時頃、(後で時計を見て逆算した) 突然ナダレが雪洞をおそい皆寝ているままにして埋めてしまった。 最初雪洞の斜面がなだれたのかと思ったが、 後ですき間を少しずつ広げてみた結果、入口よりデブリがなだれこんできたものだった。 皆は最初の一しゅんで死んだようだったが、私は幸いにして口のまわりに間隔があったのを次第次第に広げて、ついにナタで横穴を2m近く掘って脱出しようとしたが、 外はデブリで埋まっているためか、一向に明るくならずついに死を覚悟する。 只今14日13時10分。 しかし何とか外に出たいもの
過去に起きた遭難事故を検証していきます。 今回は、昭和37年(1962年)12月30日から1月1日にかけて、大雪山旭岳で北海道学芸大学函館分校(現北海道教育大学函館校)山岳部員11名が遭難し、リーダーを除くメンバー10名が死亡した事故を紹介します。 事故の概要 この遭難事故は、日本山岳遭難史上最大級と言われるわりには、一般的にはあまり知られていません。 いわゆる「さんぱち豪雪」と言われる、昭和37年12月から昭和38年2月にかけての全国的な大雪被害に中で発生した遭難事故なのですが、昭和38年1月4日に発生した薬師岳愛知大学山岳部員遭難事故(13名死亡)の影に隠れる形となり、全国的にあまり大きく報道されなかったために、一般的な認知度が低いままとなっています。 当時、マスコミの取材から関係者を守るため大学側が緘口令を敷いたとも言われ、その影響もあってか、平成18年(2006年)にこの事故のノン
ゴアテックス製品(防水透湿ウエア)を使っているうちに、表面が撥水せず水分が生地にしみ込むようになっていませんか? ゴアテックス製の雨具、アウターなどの防水透湿ウエアは、普通の洗濯洗剤を使用して、他の衣類同様の洗濯方法を長く続けた場合、撥水性を失い、ゴアテックス本来の性能が発揮できなくなってしまいます。 今回は、ゴアテックスに代表される、防水透湿ウエアの正しい洗濯方法と、撥水しなくなったウエアを復活させる方法について説明します。 間違った洗濯方法を続けると透湿しなくなる ゴアテックスは雨は通さない、汗(水蒸気)は外に出る、だから内側が蒸れないというのが売りです。 ゴアテックスの生地は2層または3層になっていて、一番外側の生地(ナイロンなど)は撥水加工されていますが、防水ではありません。 通常、内側の生地の層が防水、透湿性のある特殊素材(ゴアテックスメンブレン)を使用しています。 ゴアテックス
ニペソツの慰霊碑~ニペソツ山雪崩遭難事故とは 東大雪山系ニペソツ山(2013m)、天狗岳からの下りで、最低鞍部(1725コル)の少し手前にある小スペースに慰霊碑があるのをご存じの方は多いと思いますが、この遭難事故の詳細を知っている人は少ないと思います。慰霊碑に記載のある、昭和60年(1985年)9月16日、筆者はこの遭難事故の慰霊登山に参加しましたが、そのような関係で、この事故の詳細が書かれた事故報告書・追悼集「ニペソツにーニペソツに逝った友を偲んで…
登山では、雨が降らなくてもカッパ(レインウエア)を常時携帯するのが基本です。 カッパにはジャケットとズボンに分かれた「セパレートタイプ」、ズボンがなくて、ジャケットの裾が長い「レインコートタイプ」、頭からすっぽり被る「ポンチョタイプ」があります。 登山用として機能的なのは「セパレートタイプ」で、実際に販売されている登山用のカッパはすべて「セパレートタイプ」です。 セパレートタイプの難点は「蒸れる」ことですので、登山用のカッパではゴアテックスに代表される、「防水透湿素材」が使用されるのが標準的です。 今回は、カッパ選びをする時の着眼点について説明します。 カッパ選びは耐水性、透湿性、強度、価格、寿命で決まる カッパにはビニール製やゴム引きなどの水や水蒸気を一切通さないものがあり、ゴアテックスが一般庶民に普及する前は蒸れ放題で登山をしていました。 現在ではゴアテックスなどの防水透湿性素材のカッ
登山では、大量の汗をかきます。 そして、滅多なことでは着替えはできません。 シャツ、下着、ザックなどは大量の汗を吸って、異臭を放ちます。 今回は登山で気になる汗の臭い対策についてのお話です。 なぜ、臭くなるか? 登山中に臭くなるのもは色々ありますが、気になるのはアンダーシャツ、中間着、下着、ザックの背中に当たる部分、ウエストベルト、ショルダーベルトあたりでしょう。 これらの部分は、頭部や背中、脇から出た大量の汗の通り道になっています。 汗を止めることはできませんので、臭くならない生地のものを着用すれば良いのですが、そういうわけにもいきません。 さかのぼる事30年以上前は、アンダーシャツは木綿のTシャツ、中間着はウール100%のカッターシャツ、ザックはキスリングという分厚い木綿のザックでした。 この時代も汗臭くはなりましたが、今どきのウエアーやザックのような鼻をつく異臭は放ちませんでした。
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