山中俊治の「デザインの骨格」 » ミニカーは実車の縮小ではない

乗用車のミニカーは、実物の単なる縮尺ではないのをご存知でしょうか。クルマの設計製造に使われるボディの三次元データを使って、例えば１／４３とかに縮小して精密加工でモデルを作れば、完全なミニカーができるはずです。ところがそのようにして作られたモデルを実際に見てみると、ちっともらしく見えないのです。 実際にカーデザインの現場で、正確なスケールモデルを何度か見たことがありますが、その印象は一言で言うと、ぺらぺら。実物を見ると抑揚の強いスポーツカーのボディも、縮小するにつれて、フラットな四角いクルマに見えてきます。 この「スケールによる曲面感度の差」について、ちゃんと調べた文献に出会ったことはないのですが、デザインの現場ではポピュラーな知識です。駆け出しのカーデザイナーだった頃に、スケールモデルと実物の違いについては十分気をつけるよう注意されました。乗用車をデザインする時は、最初はスケールモデルを作

[sippu]

ミニカーのドアミラーがその例かな

[maturi]

レジデント初期研修資料にこのタイトルのような内容のエントリがあったような

[toaruR]

実車の比率は案外“長い”んだよねぇ。

[pho]

「スケールによる曲面感度の差」奥が深いな

[hiro-rock]

スケールによってデザインは異なる

[yocchi24]

1/43とかに縮小して精密加工でモデルをつくっても、本物っぽく見えずペラペラだったりフラットな四角い印象になったりするという記事。(´・∀・｀)へー。何でだろう…人の視線の位置に関係があるのかな？

[schrift]

　「市販のプラモデルやミニカーでは、原型師と言われる人たちが彫刻のように手で削って、実物と同じ印象になるよう曲面を作ります〔…〕そうやって人の感覚で作った物が結局、一番「らしく」見えるのです」。

[kkbt2]

「三次元データを使って、例えば１／４３とかに縮小して精密加工でモデルを作れば、完全なミニカーができるはずです。ところがそのようにして作られたモデルを実際に見てみると、ちっともらしく見えない」

[triggerhappysundaymorning]

デフォルメって大事