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    » デザインとアートの論議が歪になっている [さまざまなデザイン]

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      ぼくはかなり長い間、クラフツマンシップが大量生産を支えるという論理に疑いをもってきました。手工芸品の世界と大規模ビジネスの間にあるギャップは大きく、これを一つの世界観で捉える無理を感じてきたのです。伝統工芸にみるような日本人の器用な手が素晴らしいディテールを表現し、その結果、高品質な大量生産品も実現したとの精神論の強い自画自賛的な物言いにウンザリしていたのが正直な気持ちです。しかも時代とともに「高品質」が「過剰品質」と変換されるに及び、「ああ、やっぱりそこにいっちゃったなあ」感が強い。それが1990年代以来の「ものづくり」論議に馴染みにくいぼくの心情であったというわけです。 だからモノとコトで構成された世界を広めていくとの方向にビジネスの舵をきることを盛んに説き、しかし、その一方で造形力が軽視されて良いわけがないことを強調してきました。その時の造形力はクラフツマンシップを含まないわけではな
    • » 「デザイン」と「イノベーション」は単なるバズワードじゃなかった [さまざまなデザイン]

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      ミラノサローネ2016をおよそ1か月半にわたって書き、久しぶりにこのテーマを集中的に考えることになりました。その結果、頭を働かせるだけでなく、実際に人に多く会い話をすることが多かったです。ミラノ工科大学のビジネススクールの先生であるロベルト・ベルガンティが8年前に書いた。「デザイン・ドリブン・イノベーション」を読む機会も得て、さらに頭と身体の動きが後押しされる羽目にも 笑。いや、この本、最高に面白かったです。 実は、この本、もっといえば「デザイン・ドリブン・イノベーション」という名前をぼくは避けていたのです、長い間。立命館大学経営学部デザインマネージメントラボのチームが日本語に訳して出版したのが、オリジナル本がハーバードビジネススクール出版から出た4年後、2012年ですが、確かその頃から、この名前を日本で耳にするようになったのでしょう。でも、ぼくは「何それ?」と読み気にもなれませんでした。
    • » ロベルト・ベルガンティ『突破するデザイン』を読む [さまざまなデザイン]

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    • » 岸由二/柳瀬博一 『「奇跡の自然」の守りかた』を読む [さまざまなデザイン]

      1 usersmilano.metrocs.jp

      大学生から社会人になりたての頃、つまりは1970年代末から1980年代半ばくらいまで、三浦半島の先端、油壺によく行きました。ヨットハーバーのシーボニアに出かけたのです。たまにクルーとしてヨットにのり、たまにデートで食事にいく、という感じです。海から眺める周辺の陸の風景が妙に神秘的で、「今度、あのあたりを散策してみたいなあ」と思っていましたが、一度も足を踏み入れたことがありませんでした。まさか、そこが関東地方で稀な源流から河口にかけて丸ごと自然が守られている「奇跡の自然」であるとは、まったく知りませんでした。 ぼくが知らなかったのは当然で、この本の著者である岸由二さんと柳瀬博一さんのお2人が保全活動をスタートされたのが1985年ですから、それまではおふたりも知らない世界だったのです。ただ、そんな近くにある自然の価値をまったく知らなかったのは残念だった、というだけでありません。ぼくが1980年

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