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一篇の詩を書く度に終わる世界に繁る木にも果実は実る - ファック文芸にうってつけの日 - ファック文芸部

彼−−ひとまずそう呼んでおこう−−は自分が物語のなかに生きる人間だと知っていた。それはまるで私たちが物語を読むときのように彼の頭のなかに流れこむ。彼にはたしかに物語の世界に住むひとりの人物としての生活があったが、その一方で、自らが住む世界の物語を−−半ば強制的に−−読まされていたのだった。彼はその物語の主だった登場人物のいずれでもなかったばかりか、脇役ですらなかった。彼は、彼の住む物語には針の先ほども登場しない人物であって、しかしその物語世界をかたちづくるための−−そう、その世界をかたちづくるために欠けて... > このページを見る

最終更新時間: 2009年05月24日12時51分
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