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    黄泉の犬

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ではインドにおいて私は何を信じ、何を見ようとしていたかということになるが、それは実にシンプルなものだった。つまり自分の肉眼が確かに見ることのできる目の前の事実や存在のひとつひとつだったのだ。それはたとえば目の前にころがっている河原の小石であったり、膝の上に落ちてきた一葉の木の葉であったり、一生ミルクばかり搾っているミルク屋のオヤジの顔であったり、火葬場で焼かれている人間の足の裏であったりと、決して大げさなものではなく、ただの日常にすぎなかった。タマネギの皮を剥くようにして最後に現れた虚飾のない事実や存在こ... > このページを見る

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最終更新: 2009/02/24 12:15

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