赤本からみる大学の格

書店に赤本が並び始める時期である。 赤本といえば大学の過去問集として受験生のバイブルとなっているので知らない人はいないだろう。 しかし近年は大学も競争に晒されている時代、人気のない大学では赤本が廃刊になった例も珍しくないようだ。 進学校出身で東京で私立大学を受けた人は「赤本は学部ごとに買う」というのは常識だろう。私もそうだった。 しかし最近では一学部ごとに赤本を刊行している大学は少ない。 「○○大学の赤本」として一冊にすべて収録されているものがほとんどだ。もちろん価格帯は同じままである。 これは不人気校のダンピングだと考えられる。いわゆる「福袋商法」だ。 そこまでしないと売れないのである。 早稲田大学 慶応義塾大学 上智大学 明治大学 青山大学 立教大学 中央大学 法政大学 日本大学 学習院大学 成蹊大学 成城大学 驚くことに一学部ごとに赤本が出されているのは上記の大学だけであった。 早慶