およそ一年前、G7サミット会場が賢島に決まってから、三重県のローカルニュースは連日この件を取り上げてきた。いよいよその日が近づいてきて、5月19日には県内のクレー射撃場がサミット明けまで閉鎖になった。 賢島に通じる陸路は二箇所の橋だけで、うちひとつは近鉄が並走している。この陸路も5月21日には閉鎖され、IDカードを持った人だけがバスで出入りできるようになる。賢島とその周辺に集まった警備陣は2万人以上になるという。 こんな厳戒態勢はめったに見られるものではないから、シャットアウトの二日前、近鉄特急に乗って現地を見てきた。5月19日木曜日のことだ。 伊勢志摩ライナーに乗ってみると、デッキのゴミ箱が封鎖されていた。「特別警備」の腕章をつけた黒服が車内を巡回し、駅のホームにも警官が立哨していた。 賢島と本土との間は狭い水路(写真上左)しかない。ここにも警官が立っていた。賢島駅に到着すると、やはり警