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「生まれてくること」は望ましいのか:デイヴィッド・ベネターの『生まれてこなければよかった』について
The Review of Life Studies Vol.3 (March 2013):1-9 「生まれてくること」は望ましいのか デイヴィッド... The Review of Life Studies Vol.3 (March 2013):1-9 「生まれてくること」は望ましいのか デイヴィッド・ベネターの『生まれてこなければよかった』について 森岡正博 *印刷バージョンと同一のものをPDFでダウンロードできます。引用するときにはかならずPDF版をご参照ください。 → PDFダウンロード 1 はじめに 筆者は、吉本陵と共同執筆した2009年の論文「将来世代を産出する義務はあるか?:生命の哲学の構築に向けて(2)」において、人類には将来世代を産出する義務があるかという問題、すなわち、人類は本当に次世代を産出し続けなければならないのか、次世代産出をやめて静かに滅びていくことは許されないのかという問題を哲学的に検討した。その問題意識は、ハンス・ヨーナスの「将来世代への責任」論に触発されて浮上したものであった。ヨーナスは、人類には将来世代への
2014/05/24 リンク