「護憲VS改憲」変化の芽 - 日本経済新聞

11月3日の日本国憲法公布70年を前に「護憲派対改憲派」の対立構図に変化の芽が出てきた。けん引役は30～40歳代の新世代の学者たち。政治的思惑とは一線を画し「憲法の守るべき価値は守るが、議論すべき点は議論する」と現実論に立つ共同研究や提言が相次ぐ。政治学とコラボ規範的な議論が得意な憲法学者。現実の分析に手慣れた政治学者。疎遠な両分野から8人ずつによる珍しい共同研究書『「憲法改正」の比較政治学』

[paravola]

安倍自民党がこれを「援軍現る」と期待するなら、見当外れだ。現行憲法から「個人」を削除し、「家族の尊重」を明記するなどの改憲草案に理解を示す声は、世代や立場を超えて、ほとんど聞こえてこないからだ

[yasudayasu]

憲法を特別視せず、冷徹に制度を分析する政治学者と視点を共有したかったと言う。政治学者から「憲法学者は日本の話だと身構えるが、外国を扱うと冷静だ」と妙な評価も出た。