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タスク管理術
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2月下旬ごろから携帯端末のキーボード上で花粉症が拡大し、利用者から不満の声が高まっている。原因は常緑樹を表す絵文字にスギを採用したこと。絵文字の国際標準化団体は8日、利用者に謝罪を表明し、早急な対応を約束した。 「ほとんど使い物にならないですね」 困惑を隠せない珍野さんが使うスマートフォンの絵文字キーボードには、くしゃみで顔をしかめた絵文字が並ぶ。3月に入った直後から、表情を表す絵文字の8割以上が花粉症を発症。それまで喜怒哀楽を豊かに表していたキーボードを、苦しそうな表情ばかりが占めるようになった。 原因は絵文字の標準化団体「AMG」が昨夏、自然カテゴリーの絵文字を拡張、策定した際、「常緑樹」にスギの木を採用したためだ。2月中旬ごろから大量飛散が始まったスギ花粉は、下旬に表情カテゴリーに到達。多くの端末で絵文字が花粉症を発症したとみられる。 利用者から指摘を受けたAMGは、調査の結果、表情
喜劇作家やコメディアンらでつくる全日本喜劇アカデミーは1日、今年度の最優秀喜劇賞を「国会審議」に贈ると発表した。怒りを通り越して笑うしかない作品構成が審査員の高い評価を得た。 同作は国会の予算委員会を主な舞台に国会議員が繰り広げるドタバタ劇。「出演者がカメラの前で台本を棒読みする」「同じセリフを何度も繰り返す」「セリフを忘れる」など実験的手法を積極的に取り入れただけでなく、「ノンフィクションコメディ」という新しいジャンルを切り開く作品として注目を集めていた。 審査委員長を務めた喜劇作家の釘田耗雁さんは「観客のいら立ち、怒りを呼び起こす冒頭から、ため息が出るほどの退屈感を経て、乾いた笑いで最後を締めくくる非常に高いレベルの茶番劇」と激賞した。 同作は賞の創設以来毎年ノミネートされていたが、観客の怒りをかき立てる側面が強く、審査員の間では「喜劇ではない」と見る向きが強かった。演劇に詳しい評論家
虚構新聞社が22日に実施した世論調査で、「次の首相にふさわしい動物」を選ぶ質問をした。ネコが92%で最も多く、以下イヌが3%、イルカが2%と続いた。現職のヒトを支持する意見は1%に満たなかった。 昨年12月に行った調査でも、ネコが84%でトップだったが、さらに8ポイント上昇した。ネコを選ぶ理由については「他人に左右されずにわがままを貫く、強いリーダーシップが期待できる」が大半を占めた。「ネコなら失敗しても許せる」という意見も多く、近年ヘルメットをかぶったネコが建設現場で無謀な作業に従事する光景が増えた影響をうかがわせた。 2位以下はイヌ、イルカ、サルと続いた。いずれも知能の高い動物が選ばれており、選んだ人の大半が「ヒトより賢そうだから」を理由に挙げた。現職の「ヒト」を挙げた人は5位の0.2%で、前回調査の5%から大きく順位を下げ、これまでの調査で最低を記録した。 ヒトへの期待が急落したこと
千葉電波大学理学部の研究チームは12日、人工ダイヤモンドの脱炭素化に成功したと発表した。黒鉛を原料とする従来の合成過程を改良した。天然ダイヤから置き換えが進めば、温室効果ガス削減に大きく貢献できる可能性があるという。 人工ダイヤを合成するには、高温高圧状態の装置内に炭素を入れて結晶を作る必要がある。研究チームでは、結晶が成長する途中で炭素と結合しやすい特殊な合金を装置内に投入。成長中の結晶から炭素を奪うことで、ダイヤの結晶内に含まれる炭素の量を徐々に減らしていった。 加圧から100時間後、装置内には脱炭素ダイヤの結晶とダイヤから奪った炭素に結合した合金が残った。質量は0グラムで、これまで作られたものの中で最も軽いこともわかった。 研究を主導した金石剛教授は「地球温暖化と脱炭素が世界的な課題となる中、炭素のかたまりであるダイヤモンドの脱炭素化は大きなインパクトを持つ」と説明する。 天然ダイヤ
南洋諸島のヤオハチ島で3万年前のテッポウクジラの骨格化石が見つかった。千葉電波大学と米プロンストン大学の合同研究チームが1日、発表した。テッポウクジラは、口から水鉄砲のように勢いよく吹き出した海水で打ち落とした上空の海鳥を餌にしていたと考えられており、未知の部分が多いテッポウウオの生態を知る手がかりになる可能性があるという。 全長は推定20メートル程度。口から海水を射出するため、現代のクジラよりあごの骨が発達しているのが特徴だという。 テッポウクジラの生態について、研究チームの豚田薫千葉電波大教授は「あごの構造を見ても、噴き出す水の命中率は決して高いとは言えない。なぜ普通のクジラのように目の前にある海中の魚を飲み込まず、あえて効率が悪い捕食方法を選んだのか分からない」と首を傾げる。 テッポウクジラは化石の分布から、太平洋に広く生息していることがわかっているが、約2万年前に急激に個体数を減ら
人気暖房器具研究家のオンドル氏が25日、冬の風物詩・こたつについて、自身のX(旧ツイッター)を更新。こたつの魅力について私見を述べた。 オンドル氏はこの日「コタツという語は、中国から伝わった「火榻子」の宋音なんですよ」と、こたつの語源について投稿。また「これ以外に知られてないんですけど、電気こたつの赤いランプを青いランプに変えるだけで冷房器具として使えるんです(笑)」と、専門家ならではの「裏ワザ」も公開した。 フォロワーからは「さすが専門家」「今までこたつのこと全然知らなかった!」「うちはこたつ使ってないです」などコメントが寄せられた。 オンドル氏はXのフォロワー数約130万人を抱えるインフルエンサーとして、火鉢からセントラルヒーティングまで様々な暖房器具を紹介している。
無病息災を願う新年の伝統行事「どんど焼き」が政界でブームの兆しを見せている。今年は全国各地の議員事務所で相次いで実施。東京・永田町でも、議員会館や政党本部など各所で大きな火柱が立った。 14日、永田町の衆議院第一議員会館でどんど焼きが行われた。会館屋上には議員や秘書らが集まり、持ち寄った紙類を積み上げて組んだ高さ8メートルのやぐらに火が放たれた。やぐらから白煙が勢いよく立ちのぼると、まもなく大きな火柱となって崩れ落ちた。この日は衆議院第二会館、参議院議員会館屋上でも大きな火柱が上がった。 今年は国会議員の地元事務所でも、どんど焼きが盛んに行われている。虚構新聞社が行った調査では、議員事務所の駐車場や屋上など全国400カ所で実施を確認。昨年末から一足早いどんど焼きに励む事務所も108カ所に上った。いずれも関係者のみの参加で、地元住民に非公開という点で共通している。 近畿南部にある議員事務所の
X(旧ツイッター)を利用する日本人のアラビア語力が1年で3千倍に急上昇した――。語学書を出版する勤墾館は11日、こんな調査結果を公表した。閲覧数を稼いで収益を得ることを目的に作られたXアカウントの多くが、アラビア語を使っていることが要因とみられる。 Xが語学力に与える影響を測るため、勤墾館では日本のX利用者10万人を対象に毎年、各国語の学習者数やその読解力についてアンケート調査を実施。2023年12月に行った読解力調査では、アラビア語について「少しなら読める」と「だいたい読める」と答えた人が、合計8万3655人へと急増し、前回調査の28人に比べて約3千倍に達した。 X利用者のアラビア語読解力が急激に向上した理由は「インプレゾンビ」の発生だ。 Xは昨年8月、インプレッション(閲覧数)に応じて広告収益を分配する収益化プログラムを開始。収益を得るため、閲覧数の多い投稿に便乗するアラビア語アカウン
サンタクロースでつくる業界団体「世界サンタクロース協会(WSCA)」が、同会主催のクリスマスパーティーを通じて組織ぐるみで裏金を作っていた疑いがあることが25日までにわかった。収入の一部を所属サンタにキックバック(還流)していた。告発を受理した地検特捜部では、クリスマスが終わる26日にもWSCA本部に強制捜査に入る見込み。 関係筋によると、WSCAはクリスマスパーティー券を所属サンタに販売ノルマとして割り当て、ノルマ以上に販売したサンタに対し利益を還流していた。1億円近く還流を受けたサンタもいるとみられ、特捜部では近く複数の幹部サンタとトナカイから任意で事情を聞く方針だ。 WSCAは子どもへのクリスマスプレゼントの購入資金にあてる目的でパーティー券を販売。またプレゼントの選定から配送まで一貫して担う同協会は、公益性の高い事業として公的支援を受けており、クリスマス資金規正法によって収支報告が
総合格闘技「ツイスター」のプロツイスターで世界王者の継目捻永世名人(24)が22日、AIを搭載したツイスターロボット「ペスティマス」と対戦し、敗れた。高度な認知処理を必要とするツイスターでロボットが勝利したことで、その優位性はますます高まりそうだ。 ツイスターは、審判の指示に従ってマット上に配置された4色の円の上に手足を置いていくゲーム。1対1で行う個人戦では、選手が指示した円に手足をつけずに倒れたり、体の他の部位がマットについたりすると負けになる。老若男女がハンデを設けず楽しく対戦できることから「みんなの総合格闘技」とも呼ばれる。 22日午後1時から日本武道館で始まった特別戦は、第1ラウンドからペスティマスがマット上で主導権を握る一方的な展開。第16ラウンド、継目永世名人が右手を緑の円に置こうとした際、スリップして敗れた。継目永世名人は、自身の肩やひじの関節を外す得意技「SJB(セルフ・
生活雑貨を扱うイケトリ良品が今年発売した「ハーフツリー」がネット上で注目を集めている。クリスマスツリーを半分に切った商品で、日本の狭い住宅事情に合致したアイデア性が賞賛されているようだ。 ハーフツリーは木の上半分をカットしたクリスマスツリー。省スペース性が特徴で、本来設置に150センチの高さが必要なクリスマスツリーでも、ハーフツリーなら75センチで済む。 11月の発売後まもなく、X(旧ツイッター)上でハーフツリーが紹介されると、「ある意味合理的」「発想が狂気」「床下に飾れて助かる」と絶賛する投稿が相次いだ。 同社広報によると、開発のきっかけは10月、同社が販売する組み立て式クリスマスツリーに寄せられた苦情だったという。上下に分割したパーツを組み立てて作る商品だったが、「下半分しか入っていなかった」という購入者からの苦情に対して、コールセンター担当者が「仕様です」と回答。上半分の発送を拒否し
年末商戦の前哨戦として定着しつつある「ブラックフライデー」が8日から冥土でも始まった。燃料費の高騰や円安で亡者の節約志向が高まる中、海外発祥の値下げセールは冥土でも定着しそうだ。 8日未明、三途川にある賽(さい)の河原前には、渡し船に乗ろうと多くの死民が行列を作った。ブラックフライデーの期間中、彼岸行きの運賃は通常時の半額の3文に値下げ。彼岸と此岸を往復できる「臨死体験クルーズ」(6文)も好評だ。 また此岸乗船場周辺では、ガレージセールも開催。亡者が質入れした衣料品を最大8割引で販売している。「渡し船の運賃が足りず、衣服を売る人が以前より増えました」と、運営者の女性は話す。 キリスト教国発祥のブラックフライデーは、11月下旬の感謝祭翌日の金曜日から年末まで、免罪符が大幅値下げされたことに由来するとされる。仏教ルートを通って昇天する場合、免罪符を携帯する必要はないが、代わりに三途の川の渡河費
夏の定番・冷やし中華が本格的な冬支度に入った。宮城県仙台市郊外の青葉森林公園では、巣ごもり中の食料となるキュウリやハムの細切りをせっせと集めては、地面に掘った巣穴に運び入れる冷やし中華の姿がみられた。 冷やし中華は、冬が近づくと夏季に酷使した体温冷却機能を回復するため、ため込んだ食料とともに巣穴にこもって冬を越す。冬眠に関する研究を行う東北農業大学の伊達真紀教授によると、公園周辺の冷やし中華はクマやリスと同じように冬眠していたが、10年ほど前から冬眠の習性を失い、巣ごもりに移行したという。「温暖化の影響で秋以降も需要が衰えず、冬眠時間を十分に確保できなくなったためではないか」と分析する。 仙台市内で中華料理店を営む陳健三さんも冷やし中華の生態に変化を感じている。冷やし中華は月の平均気温が20度を超えると活動期に入ることで知られるが、活動期の開始と終了にそれぞれ掲出していた「冷やし中華はじめ
夏季の明るい時間を活用するサマータイム制度の導入について、有識者委員会がまとめた答申案の内容が判明した。11月にも公表する。時計の針を1、2時間進める一般的なサマータイムと異なり、時計の針を1時間進めてから40年戻す日本独自の仕組みを導入する。 答申案は4月1日から10月31日までを「夏時間」、11月1日から3月31日までを「冬時間」と設定。夏時間の期間中は、時計の針を標準時から1時間進めた後、40年戻す。標準時の2023年10月28日午前8時は、夏時間では1983年10月28日午前9時になる。 サマータイムは欧米諸国を中心に広く導入されており、OECD加盟国で実施していないのは日本や韓国など一部の国にとどまる。日本では、戦後まもなく一時的に導入していたこともあり、再導入をめぐってこれまで何度も議論が繰り返されてきた。近年では、東日本大震災後に節電対策の一環として、また、2018年には安倍
さまざまな動物が展示されていないオリの中を見物する「西おうみ無動物園」が23日、滋賀県西おうみ市で開業した。来園者の想像力を利用してエサ代や人件費など施設維持費を安く抑える試みは、苦境が続く動物園の将来を占う試金石として注目を集めそうだ。 同市では1968年に市立動物園を開園。しかし1990年をピークに来園者の減少の一途をたどり、2013年に閉園していた。長年手付かずの状態で放置されてきたが、22年に地元企業が動物園の運営を市に提案したことを機に再開を決定。設備改修が進められてきた。 新たに開業した「西おうみ無動物園」は、約4万平方メートルの敷地に動物70種を無展示。オリやケージの中に動物を入れずに再利用することで管理コストを大幅に抑えた。来園者は動物の生態を説明するパネルを読みながら、中の動物の仕草や様子を想像力で補って見物する仕組みだ。 人気の高いキリンやゾウを非展示するだけでなく、従
千葉電波大学農学部の研究チームは12日、秋になると葉が青く変化する「青葉樹(せいようじゅ)」の開発に成功したと発表した。既存の葉が持つ赤・緑と合わせて色の三原色全てがそろったことで、景観に多様性が欠けていた山肌フルカラー化への展望が開けそうだ。 青い色素を含む植物は比較的少なく、中でも真っ青な葉を持つ樹木はこれまで自然界に存在しなかった。 千葉電波大の研究チームは16年、青色色素を生成するよう、ゲノム編集技術を使って遺伝情報を書き換えた「青葉樹」を作成。紅葉する樹木が持つアントシアニンやカロテノイドなど赤色・黄色色素を生成する遺伝子発現を抑制し、代わりに海藻やシアノバクテリア(青色細菌)などが持つフィコシアニンという青色色素を作り出させた。 生物災害の危険性があることから、挿し木によって研究室内で増やし続けたが、20年に学内の倫理委員会から屋外実験の実施許可が得られたため、千葉県銚子市に所
メガネメーカーのSHOREは6日、デンプン由来のバイオマス素材を使った「減税メガネ」を発表した。消費税の軽減税率対象品である食品として販売することで、10%から8%への税率引き下げを実現した。価格は9980円(税別)。財務省からも「軽減税率の対象品になる」との回答を得ているという。 金属製のネジ部分を除く、フレームとレンズ全てにデンプン由来のバイオプラスチックを使用した。フレームとレンズは80度以上の湯に溶かして食べられることから、ネジを食品の付随品とすることで、消費税法が定める「一体資産」として販売する。同法では価格が税抜1万円以下で、商品全体における食品部分の価値が全体の3分の2以上である場合、一体資産として軽減税率を適用すると定めている。 開発の経緯について、同社の岸小太郎社長は「原材料費が高騰する中、どの企業も1円単位で切りつめて価格抑制に努めているが、企業努力には限界がある。しか
児童に混じって授業を受けるテディベアたち――。児童数の減少に伴って校舎内に増える「空き教室(余裕教室)」を減らすために、私立マキャベリ小学校(東京都八王子市)が打ち出したユニークな施策に注目が集まっている。 「テーマパークみたい」 2学期が始まった9月1日、大量のテディベアが着席する教室の様子に、登校してきた児童から歓声が上がった。マキャベリ小が児童数の減少を補うために考え出した「秘策」だ。 同校の在校生は現在300人。30年前には600人を超えていた児童数が半減した結果、全教室の4割以上が空き教室に。他の用途が決まらないまま、余った備品を置く用具庫として使われている現状に対し、保護者からは「閑散として活気が感じられない。学校の印象が悪くなるのではないか」と懸念する声が上がっていた。また、児童の間でも「誰もいないはずの空き教室から女の子の笑い声が聞こえる」という「怪談」がささやかれるように
川省堂(東京都渋谷区)が8月に発売した『川省堂明晰慣用句辞典第3版』が物議を醸している。収録する慣用句「火に油を注ぐ」が「油に油を注ぐ」になっていたためだ。同社は誤植とはせず、掲載を続けると主張している。 今月初旬、辞典の購入者が「誤植ではないか」と、SNSに投稿したことがきっかけで発覚した。「火に油を注ぐ」は「勢いのあるものにさらに勢いを与えること」を意味するが、「油に油を注ぐ」という慣用句は存在しない。 投稿への反響が広がったことを受け、同社は22日、HP上にコメントを掲載。「ガソリン価格が急騰している昨今、『油に油を注ぐ』もまた『勢いのあるものに勢いを与える』という意味を持つと考えて差し支えありません」と説明したが、誤植かどうかについての明言は避けた。訂正や回収はせず、慣用句として辞典に掲載し続けることで既成事実化を図りたいとしている。 実際にない慣用句を掲載する方針を示したことにつ
千葉電波大学考古学部を中心とする合同調査チームは14日、エジプト・カイロ近郊のカズブ遺跡内で男性のミイラを発見したと発表した。ミイラは14世紀ごろの人物で、遺跡に埋葬されたミイラの盗掘を目的に侵入した商人である可能性が高いという。 遺跡は約3千年前に造られた都市跡と見られる。千葉電波大は4月から、米プロンストン大学と合同で遺跡の未調査区域を発掘。8月、地下100メートルまで傾斜する横穴を発見した。最奥部には高位の人物を埋葬する棺を収めた玄室があるとみられるが、横穴は直径約70センチと狭く、傾斜角も大きいため、10日から千葉電波大の瀬戸掘巣教授が単独で内部調査に入っていた。 11日、瀬戸教授は地下27メートル付近で横たわった状態のミイラを発見。送られてきた画像データを解析したところ、ミイラが握るナイフの形状から14世紀ごろのベネチア商人と断定できたという。 ヨーロッパでは古くからミイラが薬と
登山客の増加に伴う富士山頂の拡張工事が8日に完了し、拡張エリアへの入山が始まった。完了を祝う式典には登山客らが駆けつけ、新エリアからのご来光に歓声が上がった。 コロナ禍での規制が緩和された23年の登山者数は、世界文化遺産登録10周年という節目も重なり急増。過去10年で最多を記録した。山小屋や休憩所、トイレが混み合うなど過密状態が続くだけでなく、徹夜で山頂を目指す「弾丸登山」も増えており、その危険性が指摘されていた。 これらの問題に対処するため、富士登山を支援する株式会社フジヤマエンターテイメント(静岡市)は、7月末から富士山頂を広げる拡張工事を開始。南に隣接する愛鷹(あしたか)山から削り取った掘削土を使って富士山を東に9.8キロ拡張した。従来の10倍にあたる1日4万人まで登山者を収容できるようになったという。 8日午前4時、新エリアで完成式典が行われ、参加した関係者や登山客らは東京ドーム約
世界将棋連合は29日、来年度の公式戦から将棋駒の「金将」を「白金将」に変更すると発表した。ここ数年金価格は上昇を続けており、「銀将との格差がこれ以上広がると対局に影響が出る」という指摘が出ていた。不安定な国際情勢は思わぬ形で棋界に余波をもたらしている。 28日の理事会で正式に決定した。金価格は今月、史上初の1グラム1万円台を突破。18年の5千円台から約2倍にまで上昇した。一方、銀価格は金に比べて上昇率が低いため、動けるマス数が6カ所の金将と5カ所の銀将の間で、可動マス数あたりの単価が年々拡大。現役棋士や会員から「金将と銀将の格差が広がっている」と懸念の声が上がっていた。 白金(プラチナ)を選んだ理由について、羽川理事長は「貴金属の中で最も価格が安定しているため」と説明。白金価格はこの10年ほど、3千円台から4千円台の間を推移しており、銀将との格差は最小限に抑えられるという。羽川氏は「軽々に
滋賀県西おうみ市のカイツブリドームで10日、入場料を支払った人だけが見ることのできる非公開型花火大会「西おうみ花火まつり2023」が開催された。県内外から4万5千人の見物客が訪れ、ドーム内を色とりどりに染める鮮やかな大輪を独占的に楽しんだ。 西おうみ花火まつりの開催は今年で30回目。初開催以来、琵琶湖に注ぐ蒼弧川一帯を打ち上げ会場にしていたが、近年は見物客らが出す騒音やゴミなどマナー違反が問題となっていた。 実行委員会では今年、近隣住民への配慮から屋内での開催を決定。市内にあるカイツブリドームを会場とした。また花火を無料で見ようとする図々しい見物人を排除するため、観覧席を全席有料にした。 ドーム内での本格的な打ち上げ花火は国内で初めて。午後7時30分、中央に設置された発射台から打ち上げられた10号玉を合図に、その後大小約1万発の花火がドームの天井を鮮やかに彩る様子に観客は見入っていた。 花
リニア新幹線の屋根に格安座席「パノラマシート」を増設すべきだ――。こんな専門家の提言に注目が集まっている。開業する2027年には今以上のインバウンドが見込まれることから、訪日客の需要を満たすために座席数を増やす必要があると主張する。 パノラマシート設置案を自身のブログに掲載したのは、鉄道専門家の覆田線転(ふくだ・せんてん)さん。提案は各車両の屋根部分に360度景色を楽しめるパノラマシートを120席程度設置するという内容。普通席やグリーン席に比べて前後の座席間隔は狭くなるが、時速500キロを超えるリニアならではのスピード感を全身で満喫できる利点があるという。 パノラマシートの乗客には、風雨やバードストライク対策として、乗車前にゴーグルと防弾チョッキを配布。座席下には緊急脱出用の小型パラシュートと、衝突した鳥を介抱するための救急箱を収納することで、非常事態への備えも万全になるという。 覆田さん
日本で使用されている算数・数学の教科書から変数「x」が消えることが28日、わかった。ツイッターを所有する米起業家のイーロン・マスク氏がXの独占使用権を獲得したため。突然の通告に出版社も対応に苦慮している。 数学の教科書を手がける複数の出版社が27日、全国の教育委員会と書店に「弊社算数及び数学教科書の回収・交換に関するご案内」という文書を相次いで送付した。いずれも教科書に登場する変数「x」が買収によって使用できなくなったため、8月下旬までに改訂版と交換するという内容だった。 中高生向け数学教科書を出版する鱒出版によると25日、マスク氏の代理人を名乗る人物から、数学に関する出版物におけるXの独占使用権を氏が獲得したため、今後教科書内でxの使用を禁じる内容の通告があったという。担当者は「xは数学で最も重要な概念。かなり厳しいところを突かれてしまった」と戸惑いを隠せない。 Xに対するマスク氏の執着
連日の猛暑で、パソコンやスマートフォンに保存された圧縮ファイルが自然に解凍される現象が相次いでいる。一部では解凍したファイルが熱波によって溶けたり焦げたりするなど破損被害も報告されている。 東京都八王子市内の不動産会社に勤務する小杉さんは12日、外回り営業で顧客との商談中、使用していた自身のパソコン内の圧縮フォルダーが勝手に解凍されていることに気が付いた。 フォルダーの中身は数千枚の画像と動画ファイル。「お客様にファイルを見られてしまったせいで契約は打ち切られてしまいましたが、通報されなくて良かったです」と、胸をなでおろす。この日、八王子市では最高気温39.1度を記録していた。 情報セキュリティに詳しいITジャーナリストの二下羊さんによると、zip形式などで圧縮したファイルが勝手に解凍される現象が報告されるようになったのは6月下旬ごろ。「zip圧縮の耐熱温度は約50度。パソコンやスマートフ
世界各地で記録的な暑さが続く今夏のファッションテーマは「日差しからの逃避」。ここ数年、熱帯地の民族衣装をモチーフにした大胆・涼しげな放熱ファッションが流行していたが、今年は段ボールを大胆にあしらった遮熱ファッションが世界的な注目を集めている。 夏のファッションと言えば、メッシュを取り入れたり、透け感のある素材を使ったりするなど、見た目の涼しさをアピールすることが長年主流だった。しかし、近年は世界各地で観測史上最高気温を記録など温暖化が加速。年々厳しさを増す日差しから身を守ることを意識してか、今年は各社とも肌を露出しない方向への転換が目立った。 中でも最も注目を浴びたのは、レッドコクーンがミラノで披露した「箱男ファッション」だ。安部公房の小説『箱男』にインスパイアされた巨大な段ボールで、頭頂部から膝上まですっぽりと覆う大胆なコーディネート。会場は驚きと困惑の声にあふれた。 箱男スタイルを提案
七夕に願い事を投稿するサービス「短冊」を所有する天帝氏は7日未明、短冊への投稿数を年1回から生涯1回に制限すると発表した。投稿制限を解除するには、新たに導入する有料プランに入会する必要がある。七夕当日に行われた突然の発表に、利用者の間では困惑が広がっている。 投稿を制限する理由について、天帝氏は「願い事トラフィックの増加や、利己的な願い事、実現困難な願い事などに対応する諸経費の高騰」を挙げた。今年以降、短冊への書き込みは生涯1回限りとなり、以降の願い事は受け付けない。年額9800円の有料プランに入会すれば、これまで通り年1回短冊に書き込むことができる。 天帝氏は利用者から殺到する批判に対して「願い事は自分の実力でつかみ取るもの。課金する気がないのなら、短冊に書き込んでいるその無駄な時間を自己研鑽にあてろ」と挑発。「来年は今までのように毎年願い事が書けますように」と、短冊に願いを書いた非課金
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