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イラスト:@tobefrog前回に引き続き、ユーザーインターフェイス・デザインについて、私たちの「文化」がどのように関わっているのかということを考察してみるというシリーズです。 この記事は、ユーザーインターフェイス・デザインについて、私たちの「文化」がどのように関わっているのかということを考察してみるというものです。具体的な“アプリケーションのUIデザイン”に踏み込む前にまずは日本語の使われ方を観察し、そして海外の… 前編では、私たちが使う言語がどのように書かれて、どのように使われているのかを考察しました。同じ日本語でも、縦書きと横書きで左右が変化することがわかりました。また、外国語、特に東アジアの諸外国での縦書き事情を簡単にではありますが探ってみました。 今回は言語以外の文化事例を見つつ、アプリでの一般例と利き手のユーザビリティを考えるべき場面というものを考察してみたいと思います。 書字
https://flic.kr/p/Tngybf, Credit: Some rights reservedこの記事は、ユーザーインターフェイス・デザインについて、私たちの「文化」がどのように関わっているのかということを考察してみるというものです。具体的な“アプリケーションのUIデザイン”に踏み込む前にまずは日本語の使われ方を観察し、そして海外の文化との比較を簡単に行ってみたいと思います。 はじめに今までにも私はユーザーインターフェイスにおける左右について考察したことがありました。Mac OSのウインドウについているクローズボタンはなぜ左配置であるのか。デスクトップアイコンはなぜ右配置であるのか。デスクトップの方については若干疑問が残る形となってしまいましたが、メニューバーが左寄せであることと狭い画面サイズが関係していそうであるというところまでは辿り着けたかなと思います。
明示的アクション/暗黙的アクションについてずっと言語化できていなかったので、このたび記事にまとめてみました。馴染みのあるMac OSそしてiOSを例に、画面上のオブジェクトを操作するための二つのパラダイムについて説明します。 2005年頃の Apple Human Interface Guidelines (HIG) を開いてみると、そこには「Explicit and Implied Actions – 明示的および暗黙的アクション」と呼ばれるデザイン原則が示されています。Mac OSのユーザーインターフェイスでは、明示的アクションと暗黙的アクション、この二種類の操作体系が同時に提示され、ユーザーは好きな方法を選択することができるようになっています。 明示的アクション明示的アクションとは、すなわち画面上に明示された手段を選択してコマンドを実行するというものです。Macを例にすると、ユーザー
https://dribbble.com/shots/1679085-Mobile-UI-Blueprint-freebie私の職場ではUIについてのマニアックな談義が行われることがあります。アプリやwebだとかのデザイン会社なので周囲にはUIやUXのプロフェッショナルが集まっていて、『UI談義』の文化が根付いています。 UIを解剖するためのUI談義UI談義とは、UIオタクで集まってUIのことをひたすら考察し合うだけの集まりです。ここには職種問わず誰でも参加が可能で、UIデザイナーはもちろん、iOSデベロッパー、Androidデベロッパー、PM、マネージャーなどなど、あらゆるタイプの人が集まります。 UI談義のテーマは突如設定されます。普段利用しているアプリのちょっとしたインタラクションが気になったらそこでUI談義が始まります。iOSのアップデートでApple純正アプリのUIが変わったタイ
UIがとてもイケている『エロい』Macアプリを適当に挙げようと思う。 私が考えるエロいUIの条件: AppKitを利用したCocoa AppデスクトップアプリWebView, Electron, Flash, Javaなどの技術で構築しないHIGを守る/Apple純正アプリをリスペクトするWindowsのUIを基準にしないドラッグアンドドロップなど機能的にもMac OSの仕組みに従う独自UIで汚染しすぎないMac OSらしい色使いMac OSらしいアニメーション/インタラクションMac OSらしい言語表現(例えば「ウインドウ」「環境設定...」など)Mac OSらしいフォント(San Francisco, Helvetica Neue, Lucida Grande, Hiragino Sans, Menlo, Monaco...)標準的なメニューバーおよびキーボードショートカットよって例え
iOS のグラフィックスを司る Core Graphics フレームワークの中にある CGColorSpace という色空間を担当するクラスのインターフェースを眺めていたら、以下ような記述を見つけました。これらは全て iOS 9.0 で追加された APIです。 ※Medium の行間が広いせいもあってちょっと長いです。あと勢いで書いたので所々日本語がおかしいのはご容赦ください。 kCGColorSpaceGenericGray The name of the generic gray color space. kCGColorSpaceGenericRGB The name of the generic RGB color space. kCGColorSpaceGenericCMYK The name of the generic CMYK color space. kCGColorSp
セル(UITableViewCell)は iOS においてもっとも一般的なビューのひとつです。セルを利用することで、コンテンツの表示、選択、スイッチやボタンの配置、テキストフィールド、ナビゲーションを実装することができます。この辺りの具体的な実装例は『設定』や『Apple Store』が参考になるでしょう。セルにはさまざまな役割を与えられますが、どのような作法に従ってデザインされているのかよく理解する必要があります。 セルの一般的な利用作法は iOS Human Interface Guidelines で解説されていますが、私はこれを読んだだけでは十分に理解が及ばなかったため、iOS 標準アプリの事例からセルのデザインについて考察したものをまとめました。この記事では iOS の標準的なセルのデザインパターンを探り、自身のアプリにどう活かせるのかの土台となるよう考察してみます。 UICol
「融けるデザイン」で書かれている自己帰属感とは、ユーザーの動作の結果がほぼリアルタイムに近い形でユーザー自身にフィードバックされ、現実世界と画面の向こう側の世界との境界がなくなり、その結果として画面の映像が身体の一部のように感じられるあの感覚のことだと認識しているが、スマホのようなタッチUIでは特にこの感覚をデザインすることがユーザー体験の品質を決定するものになると考えている。 例えばiOSのUIScrollViewは自己帰属感を得られるUIの代表だ。60FPSで描画されるスクロールアニメーション、端に到達したらバウンスバックしたり、指が離れたらその瞬間を初速として滑らかに減速してゆくインタラクション、そしてパフォーマンスを上げるためのセルの再利用機構など、これらすべてがスクロール時の自己帰属感を得るために不可欠な要素となっている。驚くことにiPhoneの第一世代(OS X iPhone)
社内のSlackでUI談義が突発的に始まることがあるのだけれども、以前そこで上がったiOS純正メールアプリのUIについてのネタがなかなか面白いのでまとめてみようと思った。結論から言うと、純正メールアプリ、ヤバイ。 まずは観察メールの新規メッセージ画面は他の純正アプリではあまり見かけないようなトランジションを採用していて、開くと元の画面が少し後ろに下がってナビバーだけが見えつつもメッセージ画面が中途半端なモーダルビューで現れたような状態になる。このUIが使いやすいとか何となく見た目がかっこいいとか、そんな上辺だけの理由では絶対ないはずなので、AppleがメールアプリをデザインするときになぜこのUIに至ったのか、その理由を考えてみた。 メールの新規メッセージ画面を開いた状態普段純正メールアプリでメッセージを送信することはほとんどなかったので、まずはいろいろと動きを観察することにした。新規メッセ
https://en.wikipedia.org/wiki/Mac_OSMac OS の左と右考察シリーズ。今度のお題はウインドウのクローズボタン。閉じるボタンとも言う。昔は四角かったからクローズボックスとも言われた。Windows では右配置になっているクローズボタンだが、Mac OS を前提になぜ左配置なのかを考察したい。 ウインドウは左上からはじまり、右下に終わる情報の流れの原則に従うと、ウインドウの起点は左上、終点は右下になる。右下には(かつての Mac OS では)サイズボックスと呼ばれるウインドウを拡大縮小するための箱が設置されており、それ=終点をドラッグすることで起点を固定したままウインドウの大きさを変えられた。ウインドウに収められるコンテンツも左上起点に描画されるので矛盾がない。
https://en.wikipedia.org/wiki/MacintoshMac OS のデスクトップは今日に至るまで一貫して右側にアイコンを配置するデザインを採用している。普通に考えたら、左から右に文を読むのだからアイコンも左上から詰めるのが自然に思えるし、実際フォルダの中身はそうなっている。Windows も左配置だ。Mac OS のデスクトップだけなぜ右配置になっているのか、それを考察してみた。なお私は正解を知りません。 はじめにこの問題を考えたとき、当初の画面が狭い Macintosh においてウインドウやメニューが左側を塞ぎやすい画面構成であること(右側が空きやすい)、そしてマウスの移動量のバランスを考慮して右側に置いたのではないか、となんとなく思っていたのだが、多分これだけでは説明不足。 PC のデスクトップとは元来「机上」のメタファーであり、ピクセルで現実世界の姿を模倣し
iOS のヒューマンインターフェースを理解するためにはまず UI 設計の原則を定めた聖典 iOS Human Interface Guidelines を読むことから始めなければなりません。ここにはプラットフォームの特徴から情報設計の原則、それぞれ何のための部品なのか、という解説がされています。なぜこうなったのか、なぜこれが良くてあれが駄目なのか、Apple の UI デザイナーは何を考えてこのような設計にしたのか、HIG ではそのようなところまでは説明されていないことがあります。いくら内容を丸暗記したとしても「 なぜ 」がわからなければ本質から理解したとは言えません。 よくある UI デザインにおける誤り、『磨りガラス効果がかっこいい』『アニメーションしておくとかっこいい』『ボタンは右配置の方が押しやすい』『色が綺麗』『流行っているから優れている』…などがありますが、そういうことではない
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