正常と病理 (叢書・ウニベルシタス) 作者: ジョルジュカンギレム,滝沢武久出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1987/12メディア: 単行本購入: 1人 この商品を含むブログ (11件) を見る カンギレム, G. (1966) [1987] 『正常と病理』(滝沢武久訳 法政大学出版局) 第一章 病的状態は、正常な状態の量的変化にすぎないか? I,II,III ←いまここ / IV I 問題への導入 ・病気に関する2つの表象の仕方があり、歴史的に入れ替わり現れてきた。 (1)存在論的、局在主義的な考え方 病気を存在者の増加や減少と捉える。 (2)全体論的、機能主義的な考え方 病を人間全体の自然な均衡の崩れと捉える。病気は自然が新たな均衡を獲得するためのものでもある。 ・自然に従うことで治療する(2)の下では、正常なものと病理的なものは異質なものである。しかし、技術によって治療す