新型コロナウイルスによって多くの学校行事が影響を受ける中、兵庫県独特の行事で、小学5年生を対象にした4泊5日の野外活動「自然学校」も、自治体ごとに例年とは違う形での模索が続く。通常は高原などの宿泊施設に多人数で連泊するが、本年度は感染予防の観点から多くの学校が規模を縮小。内容も体育館でテントを張ったり運動場で飯ごう炊さんしたりと、身近で“非日常”を学べる企画を工夫している。(斉藤絵美) 10月中旬、加古川市立若宮小学校の体育館。集まった同校の全5年生約50人が3人一組となり、県立南但馬自然学校(朝来市)の職員に教わりながら、慣れない手つきでテントを張った。 同校の自然学校は例年、ハチ高原(養父市)で4泊5日過ごすのが定番だが、本年度は宿泊なしに。テント張りのほかにも地元の高御位(たかみくら)山に登ったり、運動場でピザ作りに挑戦したりした。ピザの生地をナイロン袋に入れてこねるなど、コロナ対策