2日の東京株式市場であおぞら銀行の株価が大幅続落し、3年ぶりの安値で取引を終えた。今期(2024年3月期)の連結業績見通しで15年ぶりに最終赤字に転落すると1日に発表し、売りが止まらなかった。アナリストからは業績や配当の先行きに懸念の声が上がる一方、他行への影響は限定的との見方が広がっている。 2日のあおぞら銀株は一時前日比19%安の2080円と、21年2月以来の安値を付けた。終値は16%安の2150円。赤字転落を受けた1日の取引ではストップ安(値幅制限いっぱいの下落)で終了し、米国預託証券(ADR)価格も26%安とブルームバーグのデータでさかのぼることができる12年以降で最大の下落率となっていた。同社の時価総額は年初来で約3割減少している。 あおぞら銀は1日、米国オフィス向けの不動産融資で損失に備える追加の引当金計上などを行うため、今期の純損益が一転して280億円の赤字に陥る見通しだと発