表1:USB発展の歴史 インターフェース規格の王者となったUSBは、IT業界ですでに確固たる地位を確立しています。全世界に一体いくつのUSBポートが存在するか正確には不明ですが、あるIT業界アナリストは、USBポートを持つデバイスは年間20億個以上出荷されていると見積もっています。 USB発展の歴史を振り返ると、USB 1.0規格が1996年に登場した当初は、周辺機器やデバイスメーカーにとって魅力的ではありませんでした。データ転送速度は1.5 Mbpsと低速だったため、ユーザーの求めるスピードを実現することが難しかったからです。当時、Fast SCSIはすでに10 Mbpsのレンジに達し、IEEE 1394a(Firewire)に至っては400Mbpsの転送速度に達していました。これらの規格に対抗すべくインテルが2000年に発表したUSB 2.0 High Speedは転送速度が480 M