本の事 芥川龍之介 各国演劇史 僕は本が好きだから、本の事を少し書かう。僕の持つてゐる洋綴(やうとぢ)の本に、妙な演劇史が一冊ある。この本は明治十七年一月十六日の出版である。著者は東京府士族、警視庁警視属(ぞく)、永井徹(ながゐてつ)と云ふ人で... 続きを読む
林蘊蓄斎の書物な日々石川一口講演、丸山平次郎速記『伊達与作』(駸々堂、一八九九年)。石川一口は大阪で有名だった講釈師。法善寺境内に、こちらも名高い「夫婦ぜんざい」に並んで石川一口の講釈小屋があったそうだ。伊達与作は丹波篠山で馬追いをしていたの... 続きを読む