千葉県内を走行していたJR常磐線下り特別快速電車内で1月、20歳代女性の出産を手伝ったとして、茨城県取手市は6日、その善行をたたえ、市内に住む最上都寿美(つづみ)さん(40)に表彰状を贈った。 最上さんは取材に「女性は終始冷静だった。赤ちゃんはたくましく育ってほしい」と語った。 1月19日午後、松戸駅に向かっている電車内で、最上さんは、隣に座る女性が手すりを握りしめ、顔を真っ赤にしているのに気づいた。「大丈夫ですか」と声をかけると、女性は「陣痛が来ちゃいました」と話した後、間もなく破水した。 柏駅に電車が停車した瞬間、最上さんはドアから身を乗り出し、両手でバツ印をしながら駅員に「発車しちゃダメ」と叫んだ。持っていたバスタオルを近くにいた女性客に渡し、床に横座りになっていた女性をくるんでもらった。 赤ちゃんの頭がのぞいていた。最上さんが首の後ろに手を添えると、体がするりと出て、「オギャー」と