当寺の正式名は無城山浄信寺。この無城山(むじょうざん)これを山号(さんごう)と言います。山号てどんな意味? 新幹線で京都へ行く途中近江路の左右の車窓を眺めていると、各村落の一般民家の中に大きな寺の本堂の屋根が目に入ってくる。同じ、寺院を預かる住職として、同一村落の中に寺院が数か寺あり、檀家も数十軒の事例もある。過疎の村落では、寺院の跡継ぎが、都会で別の職業に従事して寺に帰らないで、廃寺に追いやられる例も今後増加すると予測されている。こうした寺院では堂宇維持管理の問題も深刻である。本堂や庫裡の建築に、住職の一生の大部分の心血を注ぎ建築した例などはあまたあるのである。都会では高層ビルの陰にかくれて、寺院の屋根も見えない、それでも京の町にはまだ壮大な伽藍を誇る寺院がいくつもあり。広大な境内や山にある寺院などは、まさに別世界、俗世界から切り離された聖地そうした寺院の境内に、一歩入いると現世と隔絶し